
2026年1月に京都サンガからザンクトパウリへ完全移籍した日本代表FW原大智。チームメイトのMF藤田譲瑠チマやDF安藤智哉とは対照的に出場機会が限られているが、ドイツ『MOPO』が伝えた監督の発言はクラブの「本音」を如実に映し出すものだった。
海外再挑戦からおよそ2カ月。原の出場時間はわずか32分。ブンデスリーガの舞台でフル稼働する藤田、現在はコンディション不良であるものの、安定した守備で評価を高める安藤と同じクラブに在籍しているとは思えないほどの格差だ。先日のウニオン・ベルリン戦でも出番なし。代わりにアレクサンダー・ブレッシン監督が原に与えた「舞台」は、セカンドチームのドイツ4部リーグ戦だった。
「彼を毎週少しずつチームに馴染ませようとしている」とブレッシン監督は『MOPO』の取材で語った。聞こえはいい。だが、この発言を額面通りに受け取ることはできない。
同メディアは「原はセカンドチームの試合でカールスとウントンジに競り負けた」と明記している。「2人が非常に良いパフォーマンスを見せた一方、原はやや苦戦していた」この報道内容が全てだ。フィジカル色の強いウニオン・ベルリン戦での起用見送りも、「適性の問題」ではなく「現時点での序列」を反映した結果と見るべきだろう。
一方で、クラブ自体も余裕のある状況ではない。ザンクトパウリは現在16位に沈み、2部降格の危機に立たされている。チームが混乱する中での「慣らし運転」という判断は、補強戦略そのものへの疑問符にもなりかねない。
むしろ注目すべきは『MOPO』が伝えたもう一つの情報だ。同メディアは「ザンクトパウリが降格した場合でも、原が残留する可能性がある」と報じている。降格前提での残留シナリオが現地メディアで語られ始めているという事実は、原にとっての評価なのか、それとも移籍市場での需要の低さを示唆するものなのか。残留報道があるとはいえ、少なくとも「32分」という出場時間は、2025/26シーズン限りで構想外となる可能性を秘めている。
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