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京都ユン・ソンジュンが日本代表入り目標に!韓国で「裏切り」批判!背景に「第2の遠藤航」構想

遠藤航 写真:アフロスポーツ

 京都サンガ所属の元U18韓国代表MFユン・ソンジュンは、日本国籍を取得する予定。将来の日本代表入りを目指すなか、本人が日本国籍取得の決断に至った理由を明かしており、韓国『スポーツ朝鮮』がその経緯と内情を伝えている。

 京都の下部組織出身であるユン・ソンジュンが、Jリーグで知名度を高めたのは、2025年夏にMF川﨑颯太が京都からマインツへ完全移籍してからのこと。2026年のJ1百年構想リーグでは、1試合平均のタックル数で「3.2回」とリーグトップの数値を残すなど、存在感を発揮している。

 その台頭を見逃さなかったのが日本サッカー協会(JFA)だ。日本代表ではMF遠藤航(リバプール)、MF佐野海舟(マインツ)、MF藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)など、機動力と対人守備における強度を兼ね備えた守備的MFが重宝されているだけに、JFAは彼を「第2の遠藤航」になり得ると判断。京都を通じて本人に伝えたが、日本国籍取得の決断の背景には、1年前の体験が色濃く影を落としている。

 2025年4月、韓国で行われたU18韓国代表のトレーニング。ユンにとって初めて年代別代表での活動だったが、そこで感じた違和感は拭えなかった。大阪生まれで日本の学校に通い続けた彼は、韓国語が十分に話せず、「コミュニケーションに苦労した」と当時を振り返っている。

 同選手の苦労は言語の壁だけではない。相手ラインとの間でボールを受け、素早くはたいてリズムを作るという、京都の下部組織で体に染み込ませたプレースタイルと、韓国独特のスタイルの間には明確な乖離があった。「スペースに入ってもパスが来ない」状況に少なからず困惑したという。その10日間で得た確信は、「自分のサッカーには日本の方が合っている」というものだった。

 ユンに近い関係者は、『スポーツ朝鮮』に対して、「両親は将来、韓国代表になってほしいと願っていたが、本人は日本を選んだと聞いている。彼は日本代表入りを目指す」と明かした。来月4日の19歳の誕生日を迎えた後、帰化手続きが本格化する見通しだ。帰化が認められたら、ロサンゼルス五輪(2028年)でのU23日本代表入りも視野に入れるという。

 韓国側の受け止めは複雑だ。2011年アジアカップ決勝で決勝ゴールを決めた京都OBの李忠成氏は「自分と同じ道を歩む後輩がいることは嬉しい」と、ユンの決断を後押し。しかし、韓国国内では「裏切り」との声も上がっている。

 しかし、関係者は『スポーツ朝鮮』の取材に応じた際、感情論ではなく構造的な問題を指摘。「日本はイングランド戦でも中盤の強いプレッシングで主導権を渡さなかった。ユンの流出は”才能の損失”だが、過去を悔やむより新たなMFの発掘と育成に力を注ぐべきだ」と、「裏切り」という声に反論している。

 日本と韓国のサッカーレベルは、カタールW杯以降広がっていることは明らかだ。イングランドのみならず、ドイツ、スペイン、ブラジルと強豪国を次々と下している日本に対して魅力を感じることは自然な流れと言えそうだ。