
川崎フロンターレ下部組織出身であり、現在ベルダー・ブレーメンでDF菅原由勢のチームメイトであるU21ドイツ代表GKミオ・バックハウス(日本名:長田澪)は、以前から日本代表、ドイツ代表いずれかを選択する可能性で注目を集めている。3月の代表ウィーク期間中もU21ドイツ代表戦2試合でクリーンシートを達成したが、依然として”二股”の状態が続いている。
そんな長田を巡り、海外メディア『Jリーグインサイダー』は「彼は優秀だ。しかし日本かドイツかの選択でこれ以上悩むと、両方の代表から弾き出されるリスクを負う」と警告。両国代表のGK事情について、以下のように説明している。
「日本では、鈴木彩艶(パルマ)が怪我や出場停止にならない限り、彼に出番はないだろう。加えてピサノ・アレックス幸冬堀尾(名古屋グランパス)、荒木琉偉(ガンバ大阪)といった有望株の台頭も控えている。ドイツでも、ヨナス・ウルビヒ(バイエルン・ミュンヘン)やノア・アトゥボル(SCフライブルク)に割って入ることは困難だ」
同メディアの指摘は、長田が置かれた構造的ジレンマを、冷徹に言語化したものだ。本人は以前のインタビューで「残念ながら、日本を選んでもドイツを選んでも間違いになってしまうように感じている」と本音を吐露。「ドイツを選ばずに日本を選ぶとすれば、長年にわたって愛情を持って支えてくれた数え切れない人たちを裏切ることになる」とも語っており、決断への苦悩を明かしている。その言葉は真摯だが、スポーツの世界では”誠実な迷い”が最大の機会損失に直結する。
現実問題として、日本代表GK陣では鈴木がすでに正守護神の座を確立している。川崎出身のキャリアが長田への国内的な期待値を高めているのは事実だが、その期待は代表入りを保証するものではない。ドイツ代表に目を向ければ、ウルビヒとアトゥボルなど、長田と同じくブンデスリーガ屈指の逸材が立ちはだかる。
なお、長田には今夏移籍の可能性が報じられており、移籍先候補にはバルセロナや日本代表MF三笘薫擁するブライトンなどが浮上。ただステップアップ移籍したところで代表問題の解決にはならない。むしろ新天地で出場機会を失うとなれば、A代表入りから遠ざかるだろう。
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