
イタリア代表は2006年のFIFAワールドカップ(W杯)優勝以降、同大会で結果を残せておらず、2014年大会を最後に本大会出場から遠ざかっている。2021年のUEFA欧州選手権制覇後も状況は変わらず、再び世界の舞台へ戻ることが課題となっている。
現在、その待望のW杯復帰という使命を託されたのが、2006年W杯優勝メンバーであり、12年間で10クラブを指揮してきたジェンナーロ・ガットゥーゾ監督だ。
UKメディア『BBC』は「“リスクを伴う”ガットゥーゾ監督はイタリアをW杯へ導けるか?」とした記事を展開し、「イタリアサッカーの質と水準は以前と同じではない」と伝えた。ガットゥーゾ監督が指揮を執るイタリア代表の現状について、同国ジャーナリストのダニエレ・ベッリ氏はイタリアサッカーの構造的な問題を指摘している。
同氏によると、ガットゥーゾ監督は12年間で複数クラブを率いた経歴を持つが、代表監督としての経験は多くない。それでもイタリアサッカー連盟は、同氏の姿勢や動機を評価し、代表再建を託した。ジャンルイジ・ブッフォン氏もその起用を後押ししたとのことだ。
同指揮官の現状の成績は6試合で5勝と一定の結果を残しているが、ノルウェー代表には及ばずW杯への自動出場権は逃し、プレーオフに回った。ベッリ氏は「監督だけではすべては解決できない」と語り、近年の低迷が偶然ではないと説明する。
同氏は、選手の質の低下やクラブレベルでのプレーの遅さ、欧州大会での成果不足を問題に挙げ、「才能が育っていない」とも指摘した。これらは一人の監督で解決できるものではなく、ガットゥーゾ監督は限られた戦力の中で最大限を引き出す必要があるとされる。
イタリアは現地3月26日に北アイルランドと対戦し、勝てばウェールズまたはボスニア・ヘルツェゴビナとの一戦に進む。一発勝負の中で慎重さが求められる状況となっている。
2018年大会と2022年大会に続くプレーオフとなり、3大会連続出場逸の可能性もある中で、ガットゥーゾ監督の手腕が問われている。
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