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宮代大聖、過去移籍の裏側明らかに!元徳島・現浦和スカウト「川崎で…」

宮代大聖 写真:アフロスポーツ

 日本代表FW宮代大聖は現在、ヴィッセル神戸からスペイン2部ラス・パルマスへの期限付き移籍中。新天地で着実に結果を残し、欧州の地でもその実力を証明しつつある宮代だが、その才能をいち早く見抜き、Jリーグでの飛躍を後押しした人物がいる。かつて徳島ヴォルティスでスカウトを務め、現在は浦和レッズのスカウトとして辣腕を振るうエミリオ・ロレンソ氏だ。

 宮代は川崎フロンターレの下部組織出身。2018年にプロ契約を結ぶも、選手層の厚い川崎では出場機会に恵まれず、武者修行の道を歩むことになる。2019年にはレノファ山口へ期限付き移籍し、J2リーグ戦19試合で2ゴール。2020年に川崎へ復帰も、J1リーグ戦16試合で1ゴールという結果に終わった。

 転機となったのは2021年、J1に昇格したばかりの徳島ヴォルティスへの期限付き移籍だ。ここで宮代はリーグ戦32試合に出場し7ゴールをマーク。その後、サガン鳥栖への移籍、川崎への復帰、そして神戸でのJ1リーグ優勝を経て、現在のスペイン挑戦へと至っている。

 ロレンソ氏は先日、スペインメディア『Estadio Deportivo(ED)』の独占インタビューに対応。徳島のスカウト時代に宮代を獲得した裏側について、「徳島在籍時、川崎フロンターレからレノファ山口へ期限付き移籍していた時期に彼の追跡を担当した」と振り返っている。当時から宮代の潜在能力に注目していた同氏は、山口でのプレーを詳細に分析した上で、獲得のタイミングを計っていたという。「川崎で良いシーズンを送ったが復帰後は出場機会が少なかった。私たちは昇格後に獲得を決めた。今、グラン・カナリアでプレーする姿を見るのは感慨深い」と語り、自身が目をつけた才能が、遠く離れたスペインの地で花開いていることに深い喜びをにじませた。

 そんなロレンソ氏は、現代サッカーにおけるスカウティングの評価軸が劇的に変化していることにも言及。同氏の分析によれば、現代サッカーは「ますますポジショナル志向が強まっている」という。そのため、特定の役割に固執するスペシャリストよりも、「複数ポジションをこなせる特異で総合力のある選手が求められている」と指摘する。

 また、同氏は移籍市場で特に重要視されるポジションにウイングとサイドバックを挙げると、「純粋なスピードと突破力、得点力を備えたウイングや、攻撃参加とビルドアップ、守備対応力を兼ね備えたウイングバックが最も需要が高い」と、現代サッカーの潮流を鋭く分析した。