Jリーグ サンフレッチェ広島

広島ACLE敗退…ジョホール国籍偽装は「不問」?ジェルマン没収試合とAFC処分内容に海外疑問

ヴァレール・ジェルマン 写真:アフロスポーツ

 サンフレッチェ広島はAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16で、マレーシア1部のジョホール・ダルル・タクジムFCに2試合合計スコア2-3で敗れ、ベスト8進出を逃した。その裏で、ジョホール所属一部選手の国籍偽装問題を巡る議論が再び白熱。背景には、2024/25シーズンのAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)準々決勝で、FWヴァレール・ジェルマンの出場を巡り広島が没収試合となった過去がある。

 Jリーグに詳しい海外メディア『Jリーグインサイダー』は、今回の問題についてAFCの対応を疑問視する報道を展開。同メディアは「AFCへの登録時に虚偽書類が使用されたことを示しているにもかかわらず、AFCは遡及適用しないと保証」と伝えるなど、仮に当該選手が大会の勝敗に影響を与えていた場合の公平性について問題提起している。

 今回の対戦を巡ってはジョホール所属選手の国籍取得問題も注目を集めている。マレーシア代表資格を巡り「偽造書類による帰化」の疑いが持たれていた7選手に対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は出場停止処分を科す判断を下した。

 この判断に至るまでの過程では暫定的な仮処分もあり、対象選手の一部には公式戦出場が可能な期間が存在。処分対象の一人とされるジョアン・フィゲイレドは広島との第1戦に出場し、チームの勝利に貢献していた。それだけにAFCの判断の整合性を巡る議論は止まない。

 対照的に、2025シーズンまで広島に在籍していたジェルマンを巡る事例では、AFC側の大会移行に伴う規定整理の不備が指摘されてきた。ジェルマンはAFCカップで受けた出場停止処分が消化されていないとして、ACL2準々決勝第1戦での出場が問題視され、結果的に広島は没収試合扱いとなった。この処分については、公式通達の明確性を欠いていた点や、試合登録に関する手続きの解釈が曖昧だったことから、運営側の対応に疑問を投げかける声が上がっていた。

 『Jリーグインサイダー』は「AFC側のミスによって広島は処分を受けた」とする見方と、「ジョホールの虚偽書類が確認された選手登録については問題なしなのか」と、2つの問題を比較している。大会運営の公平性や規定運用の透明性が問われそうだ。