
2025シーズンの明治安田J2リーグを7位で終えたベガルタ仙台。5年ぶりのJ1復帰の夢は叶わなかったものの、最終節までJ1昇格プレーオフ進出の可能性を残すなど、確かな手応えとともに新シーズンへの期待を大きく膨らませた。
しかし、チーム全体の好成績とは裏腹に、個人としては思うような結果を残せなかった選手も少なくない。百年構想リーグや2026/27シーズンの成績次第では、立場が大きく揺らぐ選手が出てくる可能性もある。
ここでは、今シーズン結果を残せなければ退団の可能性が高そうな4選手を、筆者の視点からピックアップして紹介していく。
石井隼太
1人目は、帝京高校から城西国際大学を経て2024シーズンに水戸ホーリーホックでプロキャリアをスタートさせたDF石井隼太だ。大学4年時の2023シーズンには、水戸の特別指定選手としてJ2リーグ9試合に出場。左WB(ウィングバック)や左SB(サイドバック)でプレーし、持ち前のスタミナを武器に、先発した6試合では攻守にわたり左サイドで存在感を発揮した。クロス精度やパス精度の高さを武器に、相手にとって脅威となるプレーを見せていた。
翌2024シーズンは、11試合1アシストをマークし、着実にステップアップ。しかし、当時左WBを務めていたMF新井晴樹(現京都サンガ)や左SBを務めていたMF大崎航詩らを前に、スタメン奪取には至らなかった。プロ2年目となる2025シーズンには、さらなる成長を求めてベガルタ仙台へ完全移籍。主力として期待されていたが、ここでも本職の左SBではDF石尾陸登(現ジェフユナイテッド千葉)やDF奥山政幸らからレギュラーを奪えず、J2リーグ出場は11試合にとどまった。先発はわずか2試合と、悔しさの残るシーズンとなった。
プロ3年目となる今シーズンは、持ち味である左足の精度にさらに磨きをかけ、限られた出場時間の中でアピールしたいところ。百年構想リーグの結果次第では、新シーズン開幕前に他クラブへの移籍も現実味を帯びてくるかもしれない。
工藤蒼生
2人目は、仙台下部組織出身のMF工藤蒼生だ。下部組織時代から中盤を主戦場に、攻守に安定したプレーを見せるのが持ち味。仙台U-15時代には、U-15日本代表に選出され、高校1年時の2016年には第71回国民体育大会で宮城県少年男子メンバーとしてプレーするなど、当時のユース年代では頭一つ抜けた逸材だった。
その後も順調に成長し、高校3年時の2018シーズンには2種登録選手としてトップチームに帯同。同シーズンのYBCルヴァンカップ第4節アルビレックス新潟戦で公式戦デビューを果たした。高校卒業後は阪南大学へ進学し、2年時には関西サッカーリーグ1部のベストイレブンに輝くなど、関西大学サッカーを代表する選手として活躍した。2023シーズンには仙台のトップチームでプロキャリアをスタート。プロ1年目は公式戦出場こそなかったが、プロ2年目は開幕スタメンを勝ち取ると、その後もコンスタントに出場を重ね、J2リーグ25試合1ゴールを記録した。
昨シーズンはレギュラーとしてチームの中核を担う活躍が期待されていたが、MF鎌田大夢やMF武田英寿らからポジションを奪うには至らず、16試合出場にとどまった。先発は5試合と不本意なシーズンとなった。
今シーズンの百年構想リーグでもいまだ出場はなく、状況次第では他クラブへの期限付き移籍の可能性もありそうだ。
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