
柏レイソル、ヴィッセル神戸、名古屋グランパス、ヴェルディ川崎元監督のネルシーニョ氏が、日本での監督キャリアを振り返ったほか、日本人選手の特徴について語った。
ネルシーニョ氏は2月、ブラジル『ge』のインタビューに対応した。Jリーグ挑戦のきっかけは、ヴェルディ川崎からのオファー。当時は日本でブラジル人指導者が多く在籍し、異文化挑戦を志向していたネルシーニョにとって理想的な環境だった。
「海外で別のサッカー文化を学びたかった」と語る指揮官は、コロンビアやチリ、サウジアラビアでも指揮を執ったが、「最も自分に合っていたのが日本」と断言する。その理由は、仕事への姿勢だった。
本人は「サッカー部門を全面的に任せてもらえる。財務は別部門が管理する。だから現場は純粋にサッカーに集中できる。ピッチのことさえ考えればよかった。その点でブラジルとは異なっている」と語っているが、クラブ運営の明確な分業体制とプロフェッショナリズムが、長年にわたり日本で指揮を執ることにつながったという。
さらに強調したのが、日本人選手の規律だ。「彼らは練習が9時なら、7時半にはクラブに来ている。入浴し、ジムで準備を整え、9時にはピッチに立つ」。時間厳守と準備の徹底。これを「大きな違い」と評価する。
文化面では苦労もあった。来日当初は携帯電話もなく、公衆電話から3分だけブラジルへ国際電話をかけていたという。しかし、それを補って余りある仕事環境と選手の姿勢があった。Jリーグ創成期から日本サッカーを知る名将が語るのは、戦術や資金力以上に「規律」「組織性」「現場への信頼」という強みである。
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