
清水エスパルス、鹿島アントラーズ、松本山雅の元コーチであり、東京ヴェルディで強化担当を務めた経験のある坪井健太郎氏が、自身のXでJリーグクラブの構造的課題について言及した。
坪井氏が問題視したのは「選手数の多さ」だ。スペインから帰国後、Jクラブに在籍した際に強い違和感を抱いたという。多くのクラブが“保険”として選手を過剰に抱えることで、人件費が膨張し、出場機会を得られない選手が生まれる。いわゆる“飼い殺し”の状態が常態化し、結果としてトレーニングの質まで低下する可能性があると指摘する。
さらに根底にある価値観として、「怪我をしたら困るから人数を確保する」という発想を挙げた。欧州では少数精鋭のスカッドで運営し、怪我人を出さないためのコンディショニングやマネジメントに注力するクラブが一般的だ。一方でJリーグはリスク回避の名目でコスト増を受け入れているのではないか、というのが坪井氏の問題提起である。
この構造は単なる編成方針の違いにとどまらない。坪井氏は、外国資本がクラブ買収を検討する際、財務状況を精査した段階で「コスト構造がおかしい」と判断し、撤退するケースがあると聞いた経験にも触れている。つまり、過剰な人件費体質は投資機会を逃し、リーグ全体の価値向上を妨げる要因になり得るという見方だ。
競技力向上と経営健全化は本来両立すべき課題だ。坪井氏の指摘は、Jリーグクラブが持続的に成長するための編成思想そのものを問い直している。
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