Jリーグ 町田ゼルビア

町田ゼルビア、駅前新スタジアム建設でも「税収増期待できない」町田市議の反対論が波紋

町田ゼルビア 写真:アフロスポーツ

 町田ゼルビアは現在、町田市立陸上競技場(町田GIONスタジアム)をホームスタジアムとして使用。以前からアクセスの不便さなどを理由に、一部で新スタジアム建設計画論が沸き起こっているが、一部町田市議会議員による反対論が炎上している。

 矢口まゆ議員は1月30日にXで「町田市の駅前スタジアム構想、私は反対です」とポストすると、反対の理由について以下のように説明している。

 「駅前のまとまった貴重な土地は、市税収入を増やす絶好のチャンス。 スタジアムは経済波及効果はあっても、税収はスタジアムの土地の固定資産税と、スタジアムで働く人の人数の法人市民税くらいしか増えない。 市内で消費を増やす!というと聞こえがいいですが、市内で買い物してもらった消費税がその分町田に戻るような仕組みにはなっていないので(これは議員になってびっくりしたことの一つ。嘘だろと思って何度も調べた)その点は注意が必要」

 「消費が増える→店舗で雇用が増える→法人住民税がその分増える 消費が増える→店舗が増える→地下が上がる→固定資産税が増える という流れも期待はできますが、年間10〜20日くらいスタジアム効果でお店に行列ができても、その時々の需要のために常時雇用を増やしたり店舗を増やしたりするところまで企業は投資しませんから、結果税収増はあまり期待できないと考えます」

 「高さ規制緩和などを行い、住居やオフィスビル等で住民を増やす、雇用を増やす、という土地の使い方をすれば、スタジアムとは比べものにならないほど税収が増えます。ほぼ儲からないスタジアムを作るよりも、毎年大きな税収確保が継続的に見込まれる使い方を考えていきたいです。また、スタジアムがまだ無いならまだしも、野津田にすでにスタジアムがあります」

 「私は、町田市全体の利益になる確率がより高い選択を取るべきと考えて、D地区はスタジアムではなく現在の計画である都市型住宅などの計画で進めるべきと考えています。これだけ大きな税収増が見込まれるような開発ができるチャンスは、滅多にありません」

 この矢口議員の投稿は瞬く間に拡散。批判など様々な意見が寄せられると、本人は31日になって「私の昨日のこちらのポスト、安直であったと反省しております」と謝罪。反対を表明した理由について、改めて説明している。

 「今、市長選の候補予定者の方々の中に、スタジアムを駅前にと訴える方がおり、本当に駅前の再開発でスタジアムを建設するのが最適解なのかと、本当にそれでよいのかと焦りがありました。 スタジアム以外の活用も含めて広く市民利益に資する可能性を検討していくべきと思っており、貴重な駅前空間の活用を今ある情報だけで政治家が決めるのは危ういと感じています」

 「経済効果とか、消費拡大だけでなく、直接的な税収などの視点も考えるべきだと思っております。 私も、こうすれば良いと言う私の中にある浅い知識での発想にとらわれず、都市開発のプロである民間の視点を最大限に活かして再開発を進める手法を、他自治体の事例を参考に学び、町田市の今後の検討手法について見ていきたいと思います」

 町田市野津田にある町田GIONスタジアムは、以前から「行きづらい場所にスタジアムがある」とファン・サポーターの間で話題に。最寄り駅である鶴川駅から徒歩60分であるほか、多摩センター駅からでも直行バスで20分要する。