
アルビレックス新潟から松橋力蔵監督を新指揮官に迎えて2025シーズンを戦ったFC東京。開幕戦では横浜FCを破り快調な滑り出しかと思いきや、第4節から8試合未勝利と低迷した。それでも、新戦力のFWマルセロ・ヒアンとFW佐藤恵允の働きや、昨夏加入したFW長倉幹樹やDFアレクサンダー・ショルツといった選手たちの活躍により、終盤戦で挽回に成功。最後は6戦無敗で締めくくり、11位でシーズンを終えた。
2025シーズンは特に前半戦から中盤戦にかけて、失点の多さが一時降格圏に沈むほど低迷の原因にもなっていた。しかし、夏に加入したショルツやGKキム・スンギュの働きもあり、一定の改善が見られたことは、2026シーズンに向けて大きな成果と言えよう。
そして迎えた今冬、課題が浮き彫りとなった守備陣を強固なものとすべく、攻撃では積み上げを活かして戦えるような補強や戦力流出阻止の動きがみられている。ここでは、そんなFC東京の冬の補強について、ポジションごとに5段階(A~E)で評価していく。
※1月23日時点の情報に基づく。

GK/DF:評価B
IN
- GK田中颯(徳島ヴォルティスより完全移籍)
- DF鈴木楓(ユースから昇格)
- DF大森理生(FC今治への期限付き移籍より復帰)
- DF橋本健人(アルビレックス新潟より完全移籍)
- DF稲村隼翔(セルティックより期限付き移籍)
- DF東廉太(ギラヴァンツ北九州への期限付き移籍より復帰)
- DF木本恭生(サガン鳥栖への期限付き移籍より復帰)
OUT
- GK波多野豪(V・ファーレン長崎へ完全移籍)
- DF岡庭愁人(湘南ベルマーレへ完全移籍)
- DF永野修都(藤枝MYFCへ期限付き移籍)
- DF岡哲平(アビスパ福岡へ期限付き移籍)
- DF白井康介(ファジアーノ岡山へ期限付き移籍)
- DFエンリケ・トレヴィザン(京都サンガへ完全移籍)
DF陣はGKも含めて大幅な人員の入れ替えが発生する冬となった。昨夏、野澤大志ブランドンが海外移籍し、替わって韓国代表経験のほかJリーグでも柏レイソルやヴィッセル神戸でプレーしたキム・スンギュが加わるなどの動きがあったGK陣には、新たに徳島ヴォルティスから田中颯が加入。昨季のJ2リーグでナンバーワンの失点の少なさを誇った徳島から守護神の獲得に成功した。しかし、その一方で波多野豪が過去の武者修行先でもあるV・ファーレン長崎へと完全移籍。2020シーズンに加入し、将来を嘱望された長身GKがチームを去る決断を下した。
DF陣の補強は極めて充実したものとなっている。まず注目なのは、セルティックから期限付きで獲得した稲村隼翔だ。昨季大卒ルーキーとしてアルビレックス新潟に加入し、正式加入からわずか半年で海外へ渡った将来有望なセンターバックの獲得に成功した。加えて稲村と同じく新潟時代に松橋監督とともに戦った橋本健人も加入。DFラインでは、白井康介やエンリケ・トレヴィザンといった選手の退団があったものの、J1経験こそ乏しいが実力を認められている若手の獲得が叶ったことで戦力アップは図れたと見られる。
GKについては、控えの入れ替えといった見方が強いものの、昨季J2ベストイレブンとなった実績のある守護神を迎え入れた。さらにDFラインでは、松橋監督の教え子たちが加わったほか、将来性豊かな若手たちも武者修行から帰還。戦力的にはプラスに捉えられることから評価を「B」とした。
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