
セレッソ大阪、大分トリニータ、FC東京、ガンバ大阪、ファジアーノ岡山、日本代表OB加地亮氏の長男であり、G大阪ユース出身のDF加地莉比斗が海外挑戦している。
加地莉比斗はG大阪ジュニアユース、ユースと着実に昇格し、ユース時代には遠藤保仁氏の長男である遠藤楓仁とチームメイトに。ポジションは左サイドバックを主とし、ユース年代の公式戦では安定した守備とビルドアップ能力を発揮。2024年の日本クラブユース選手権(U-18)ではレギュラーとして活躍し、準決勝まで無失点で進出するなど高い貢献度を示した。俊敏なスピードと攻守の切り替えの早さに加え、父と同じサイドバックながら利き足やプレースタイルには独自性が見られることも評価されている。
育成年代屈指の有望株として名を馳せている加地莉比斗だが、G大阪トップチームには昇格せず、2025年1月にアメリカの大学へサッカーで推薦入学するためのトライアウトに参加していた。
以前から海外志向が強いとみられていたなか、米カンザスシティ・ルースは1月20日、加地莉比斗との契約締結を公式発表。同クラブは大学のサッカーチームであるが、Jリーグを経由しない形でのMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)挑戦を視野に入れている可能性も考えられる。
父が日本代表として築いた実績は、誇りであると同時に、常に比較され続ける宿命でもある。その重圧から逃げるのではなく、あえて海を渡り、自らの名で勝負する道を選んだことに、加地莉比斗の覚悟が表れている。トップ昇格という分かりやすい成功ルートを捨て、異文化の中で揉まれながら成長を求める姿勢は、若き選手として極めて誠実である。
肩書きではなく実力で評価される場所に身を置くことで、彼は初めて「加地亮の息子」ではなく、「一人のサッカー選手」として立つことができる。遠回りに見えるその選択こそが、最も確かな未来への近道となるかもしれないのである。
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