Jリーグ アビスパ福岡

金明輝前監督のコンプライアンス違反巡り…アビスパ福岡の対応にスポンサー「良かった」と思うワケ

金明輝監督 写真:Getty Images

 アビスパ福岡は新シーズンへの始動を前に、金明輝監督が退任。サガン鳥栖下部組織監督時代にパワーハラスメント(パワハラ)行為が認定されたことで話題を呼んでいた同監督は、福岡でも同様の行為に及んでいたとみられるが、一部のスポンサーがクラブの声明に反応している。

 福岡は14日、金前監督からコンプライアンスに抵触する複数の事実が確認された件について、詳細な内容と結城耕造社長、川森敬史会長、立石敬之副社長ら関係者の処分、再発防止策を発表。これによると、前監督はスタッフに対して精神的に追い込む発言を行ったほか、本来の業務に含まれない業務の遂行を要求するなど、常軌を逸した行為が複数あったという。

 クラブは「金明輝氏との契約解消に至った経緯により、精神的なご負担をおかけした皆様に対し、心よりお詫びを申し上げます。また、今回の問題を防止することができなかったことを深く反省するとともに、ファン・サポーター、パートナー、自治体の皆様など、アビスパ福岡に関わる全ての皆様に、多大なるご迷惑とご心配をおかけししましたことを、あらためてお詫び申し上げます」などと謝罪している。

 この声明には、同クラブのスポンサーである『株式会社LASINVA』の中川浩幸代表取締役が反応。Xで「大きなスポンサーでもないので、黙っていようと思ったけど、、」と切り出すと、こう綴っている。

 「関わり始めて3年目の契約を結んだばかりのタイミングだったので、年始の発表は本当に残念だった。 アビスパも、関わってる社員の方々も大好きなので。。 とはいえ、素早い対応(これも見る人によっては違うかもしれないが…)や今回の丁寧な発表は良かったと感じる」

 「アビスパ殿とは、25年は一緒に起業家育成プロジェクトをやらせて頂いた。地域や、未来ある若者を応援するクラブであることはよく知ってるので、コンプラ系は完全に綺麗にして欲しい。バタバタの中での100年構想リーグだけど、中核都市福岡の地域クラブとして、このリーグも楽しみだし、次のシーズンに繋がる輝きを見せることを願ってます。 すみません、偉そうに。。」

 スポーツクラブは単なる勝敗を競う組織ではなく、地域と未来を背負う公共性の高い存在である。だからこそ、結果以上に問われるのが、組織としての倫理観と説明責任だ。今回の問題は、過去を悔いるだけでは終わらせてはならない教訓である。透明性ある対応と実効性のある再発防止策を積み重ねることでのみ、失われた信頼は取り戻せる。

 スポンサーの言葉に込められた期待は、クラブが再び誇れる存在になることへの願いである。アビスパは、その重みを真正面から受け止め、地域に愛されるクラブとして再生する責務を負っているのだ。