
横浜F・マリノスの元特別指定選手であり、オランダ1部NECナイメヘンで日本代表FW小川航基、MF佐野航大とチームメイトのU22日本代表FW塩貝健人には、ボルフスブルク移籍の可能性が報じられている。同クラブはセルティック所属の日本代表FW前田大然、ファジアーノ岡山からFC東京へ復帰したばかりのU23日本代表MF佐藤龍之介にも関心を寄せているというが、その一方で塩貝についてはベルギー1部アンデルレヒトと争奪戦を繰り広げている模様。現在、アンデルレヒトからシント=トロイデンVV(STVV)へ期限付き移籍中である日本代表FW後藤啓介の去就にも影響が出そうだ。
オランダ『HBVL』は14日、アンデルレヒトの補強戦略を特集。アヤックスへ移籍したFWカスパー・ドルベリにかわるアタッカーの獲得を模索しており、獲得候補に塩貝をリストアップしたとのこと。ただ、塩貝本人がアンデルレヒト移籍に興味を持っているかどうかは不明だという。
そのアンデルレヒトには2025年12月、後藤の早期呼び戻しを目指している可能性が報じられていた。しかし、選手本人は12月26日に行われたベルギー1部リーグ戦の試合後のインタビューで「(アンデルレヒトへ)復帰したところでチャンスはない。これについては100%確実だと言えます」と復帰報道を完全否定している。
仮に塩貝がナイメヘンからアンデルレヒトへ移籍するとなれば、アンデルレヒトが2026年夏に完全移籍による後藤の放出へ動く可能性も。後藤はすでに欧州5大リーグ挑戦の意向を示しているほか、STVV移籍前にはフランスとドイツのクラブから完全移籍によるオファーが届いていた。
くわえて、本人はSTVV移籍後に「アンデルレヒトでは、控え組でもないメンバーは練習させてもらえない」と不満を漏らしていた。塩貝を巡る争奪戦は、単なる一選手の移籍問題にとどまらず、後藤をはじめとする日本人若手の欧州での立ち位置を浮き彫りにしている。クラブの補強方針ひとつで、出場機会も将来像も大きく変わる現実がある。だからこそ選手には、名門という響きに惑わされず、自らの成長に最も資する環境を見極める冷静さが求められるのである。欧州で生き残るためには、才能以上に選択の質が問われる時代に入ったと言えるだろう。
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