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元福岡MF邦本宜裕、中国国内移籍が数時間で破談…日中関係悪化・中国の高市総理批判の影響か

邦本宜裕 写真:Getty Images

 中国2部の延辺龍定FCは9日、元アビスパ福岡所属MF邦本宜裕の獲得を公式発表も、これを取り止めた模様。中国1部昇格組の遼寧鉄人を退団する際、現地では高市早苗総理大臣への批判が湧き起こり、日中関係の影響が指摘されていたが、今回の獲得取り止めの背景にも「非スポーツ的要因」があるという。

 現在28歳の邦本は、直近2シーズンを遼寧鉄人でプレー。公式戦55試合に出場し、9ゴール26アシストという圧倒的な成績を残し、1部昇格に大きく貢献。攻撃的MFとして高い創造性と決定力を兼ね備え、中国国内でも評価は高い。

 ただ一方で、遼寧退団を巡っては日中関係の緊張を背景とした「非スポーツ的要因」が現地で取り沙汰され、中国『新浪』は「すべては高市早苗のせいだ!日中関係の緊張(特に歴史認識や国防に関する日本の政治家の発言・姿勢)が、中国国内のスポーツ興行に影響を与えている」「政府系企業がスポンサーを務める遼寧鉄人も日本人をチームの顔(主将)として1部リーグで使い続けることに政治的リスクを感じている」などと指摘。成績面ではMVP級の活躍を見せながらも、個人タイトルが与えられなかった点も議論を呼んだ。

 延辺は9日に邦本の獲得を公式発表したが、数時間後には獲得発表のリリースを削除。中国メディア『憧球帝』によると、獲得取り止めの理由として「スポーツ以外の要素」があるとのこと。「クラブ上層部からストップがかかった」という情報も飛んでいる。

 過去には浦和レッズ下部組織、アビスパ福岡、韓国の全北現代などを渡り歩き、ピッチ外で問題を起こしてきた邦本。政治的要因が自身の去就に影響を与えているだけに、新天地決定までに時間を要する見込みだ。