
3,735校の頂点を目指す第104回全国高校サッカー選手権大会の開幕戦が12月28日に国立競技場(東京都)で行われ、東京都B代表の早稲田実業学校(以下、早実)と徳島県代表の徳島市立高等学校が対戦した。
2年ぶり2度目の選手権出場となる早実は前回、開幕戦で広島国際学院高校(広島県代表)と対戦し0-2で敗れている。今回は全国の舞台での初ゴールと初勝利を目指して臨んだ一戦となった。
ここでは、早実と徳島市立の試合内容を振り返るとともに、試合後に行われた早実・森泉武信監督とキャプテンMF野川一聡(3年)のインタビューを紹介する。

「局面の戦いで差を感じた」
東京都B代表予選を無失点で勝ち上がった堅守を武器に、試合序盤からペースをつかんだ早実。最終ラインから相手DFラインの裏を狙うロングボールを供給し、FW霜田優真(3年)が抜け出してチャンスをうかがうが、徳島市立の集中したDF陣を前に決定機を作り出すことができない。
均衡を破ったのは徳島市立だった。前半35分、徳島のMF逢坂翔雅(3年)が相手のクリアボールをカットすると、そのままドリブルでペナルティエリア(PA)に侵入。PA内で待ち構えていたMF芳田翠(2年)が冷静に流し込み、徳島市立が先制。1点リードで前半を終えた。
ハーフタイム、早実の森泉監督は「セカンドボールの回収がゲームを左右する、厳しく行こう」と選手たちに指示。しかし後半開始早々、早実はファールを献上。後半2分、このフリーキックからDF柏木優一朗(2年)にヘディングシュートを決められ、追加点を許してしまう。その後も徳島市立の堅実な守備を前に早実は主導権を握れず、後半15分にはMF東海林蓮(2年)、同33分にはMF山本崇斗(3年)にゴールを奪われ、点差は4点に広がった。
それでも最後までゴールを目指し続けた早実は、試合終了間際の後半40分+3分、スルーパスに抜け出した霜田が意地のゴールを奪って1点を返すが反撃もここまで。試合は最終スコア1-4で終了し、早実は初戦で姿を消した。
試合後、森泉監督は新チームの在り方について「局面の戦いで(徳島市立と)差を感じたところがありました。技量、強さ、判断力をもう一度スキルアップしていかないといけない」と課題を口にした。
スタメン出場したDF小島凛久(2年)やMF中澤駿斗(2年)、途中出場のFW篠田一(2年)らを中心に、すでに新チーム作りは始まっている。悔しさを糧に成長した後輩たちが、1年後の選手権で勝利の「紺碧の空」をピッチに轟かせてくれるはずだ。
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