
浦和レッズ下部組織、アビスパ福岡在籍歴のある元U19日本代表MF邦本宜裕に、中国1部昇格組の遼寧鉄人を退団する可能性が浮上。同クラブでキャプテンを務めていた日本人選手の去就を巡って、現地では高市早苗総理大臣への批判が湧き起っている。
中国『新浪』は12月27日、邦本の去就について「遼寧鉄人は彼との契約延長に躊躇している。非スポーツ的要因の影響を受けているためだ」とリポート。「選手本人は契約更新を希望していることを表明している」「年俸100万ドル(約1億5,700万円)要求との噂を否定している」と選手サイドの意向を伝えた上で、非スポーツ的要因の影響についてこう報じている。
「すべては高市早苗のせいだ!日中関係の緊張(特に歴史認識や国防に関する日本の政治家の発言・姿勢)が、中国国内のスポーツ興行に影響を与えている。日本の総理大臣の動向が中国政府の感情を刺激しており、政府系企業がスポンサーを務める遼寧鉄人も日本人をチームの顔(主将)として1部リーグで使い続けることに政治的リスクを感じている」
「彼は今季、2部リーグ戦25試合の出場で6ゴール17アシストと圧倒的な成績を残した。それにもかかわらず、2025シーズンの中国サッカー協会によるリーグ授賞式で、邦本がMVPを逃しただけでなく、ベストイレブンにさえ選出されなかった。ここでも非スポーツ的要因が影響しているとみられる」
なお、邦本は浦和の下部組織時代から頭角を現していたが、素行不良により退団。2017年5月には、クラブ内の秩序を乱す行為があったとして福岡を契約解除により退団。そして2022年7月には、飲酒運転により韓国の警察当局に逮捕され、同国1部・全北現代退団に追い込まれた。
全北退団後、ポルトガル1部カーザ・ピアACで日本代表MF相馬勇紀(現町田ゼルビア)とともにプレーしていた邦本だが、その相馬にレギュラーを明け渡すと、2023年夏にマレーシア1部ジョホール・ダルル・タクジムFCへ移籍。現所属クラブの遼寧では2024シーズンからプレーしている。
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