Jリーグ

サポーターをざわつかせた“あの一言”。J1リーグ2025「名言・迷言」4選

鈴木優磨 写真:Getty Images

鈴木優磨(鹿島アントラーズ)

「優勝はたぶんできないです」

(9月20日:J1第30節浦和レッズ戦後)

9月20日、メルカリスタジアムで行われたJ1第30節浦和レッズ戦。鹿島アントラーズはFW鈴木優磨の決勝ゴールで1-0の勝利を収め、勝ち点で首位に浮上した。

しかし試合直後のDAZNフラッシュインタビューで、鈴木の口から飛び出したのは、喜びとは正反対の言葉だった。「勝点3を取れたことは良かったですけど、情けないゲームで、これじゃ優勝できないですね」と切り出し、先制後に主導権を握れなかった試合内容を厳しく批判した。

さらに「大舞台になればなるほど、“ボールを受けるのが怖い”選手が多すぎる」「こういう時こそ“ボールをよこせ”という選手が出てこないと、チームは成長しない」と踏み込み、最後は「ハッキリ言って、このままだと優勝はたぶんできないです」と締め括った。

決勝点を挙げた当事者による自己批判とも取れるこの発言は、他クラブのサポーターからも「本音を言えるリーダー」「内容を見据えたコメント」と評価され、大きな反響を呼んだ。一方、鹿島サポーターの間では「エースの言葉だけに重い」「正論だが厳しすぎる」と賛否が分かれた。

結果的に鹿島は、このシーズンを9年ぶりのリーグ優勝で締め括ることになる。鈴木の発言は、首位に立ったからこそ生まれた慢心への警鐘であり、チームを引き締める役割を果たしたとも言える。個人タイトルには恵まれなかったものの、その存在感は、シーズンを象徴するものだった。


権田修一 写真:Getty Images

権田修一(ヴィッセル神戸)

「口先だけのファミリー」

(10月1日:ACLEリーグステージ第2節メルボルン・シティ戦後)

10月1日に行われたACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)リーグステージ第2節、ヴィッセル神戸対メルボルン・シティ。神戸は後半アディショナルタイムにMF汰木康也の決勝ゴールが生まれ、1-0で勝利を収めた。

試合後のフラッシュインタビューで、GK権田修一は「(神戸は)口先だけのファミリーじゃない」と発言。この言葉が、前所属クラブ清水エスパルスで掲げられていたスローガンを想起させるとして、一部の清水サポーターの間で反発や憶測を呼んだ。

権田は清水退団後、海外移籍を模索しながらも無所属の期間を過ごした末、移籍期間外で神戸と契約。条件として、リーグ戦には出場せず、ACLE限定でプレーするという異例の形での加入だった。そうした経緯もあり、あえて過去を連想させる表現を用いたことに、疑問の声が上がったのも事実だ。

加えて、当時、権田の長男が清水の下部組織に在籍していたこともあり、「不用意だったのではないか」「誤解を招く表現だった」とする見方も少なくなかった。本人の真意がどこにあったかは定かではないが、少なくとも発言が波紋を広げたことは間違いない。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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