Jリーグ 町田ゼルビア

町田・黒田剛監督に処分も「Jリーグ甘過ぎ」湘南OB憤慨!曺貴裁らのパワハラ事案再燃か

黒田剛監督 写真:Getty Images

 町田ゼルビアの黒田剛監督は選手やコーチ、スタッフに対して暴言や不適切な発言があったとして、12月23日までにJリーグからけん責の処分を科された。金明輝(現アビスパ福岡監督)、曺貴裁(現京都サンガ監督)と同じく、パワーハラスメント(パワハラ)行為に及んだ可能性も指摘されるなか、湘南ベルマーレOBから批判が湧き起っている。

 2012年から2シーズンにわたり湘南に在籍し、曺貴裁監督のもとでプレーしていた下村東美氏は、23日深夜にXを更新。黒田監督への処分に関するニュース記事を引用した上で、以下のように綴っている。

 「こういう事っていつになったら無くなるの?クラブの強化部は全く機能していない。そしてJリーグ側は甘過ぎ。もっと危機感を持つべきだと思います」

 Jリーグの発表によると、黒田監督は2023年以降、トレーニング中にコーチを怒鳴りつけたり、自らの意向に沿わない選手に対して「造反者」といった表現を用いて排除する意図を持った発言をするなど、威圧的な行為に及んでいたとのこと。懇親会の場でスタッフに暴言を吐くなど、ピッチ外でも問題行為が確認されたという。

 同監督の言動を巡っては、2025年4月に一部週刊誌が「パワハラ行為があった」などと報道。これに対して、クラブは「一部のメディアにおいて、黒田監督に関した報道がされておりますが、極めて悪質な記事であり、大変遺憾です」と完全否定。「パワハラは事実無根であることをクラブ内で第三者委員会でも確認が済んでおります。本件については、Jリーグとも協議した上で、対応してまいります」としていた。

 なお、下村氏らの指導に当たっていた曺貴裁氏は、2019年にパワハラ疑惑が報じられたことを受け、同年8月から活動を自粛。10月にJリーグからけん責と公式戦5試合の出場資格停止処分を科されると、同クラブの監督を退任していた。