
サンフレッチェ広島所属のMF田中聡には、日本代表MF田中碧の古巣であるドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフへ移籍の可能性が報じられているが、その裏側が明らかに。ボルシア・ドルトムント時代にMF香川真司(現セレッソ大阪)、VfBシュツットガルト時代にMF遠藤航(現リバプール)らの獲得に尽力したスヴェン・ミスリンタット氏の動向や、高額移籍の可能性があるという。
ドイツ『スカイ』が12月12日に伝えたところによると、ミスリンタット氏はデュッセルドルフからのSD(スポーツディレクター)就任オファーに応じたとのこと。同氏は以前から“日本人通”のスカウトとして知られており、かつて香川のドルトムント移籍を手掛けたほか、シュツットガルト幹部時代には遠藤、DF伊藤洋輝(現バイエルン・ミュンヘン)の獲得に成功。オランダ1部アヤックスの幹部として、2023年夏に伊藤の獲得を試みるなど、かねてから日本人選手への評価は極めて高い。それだけに今冬の移籍ウィンドウでも、デュッセルドルフSD就任前から日本人選手の獲得へ動いていたという。
一方で、海外メディア『レンジャーズジャーナル』は11月の時点で田中に熱視線を送っていた。同メディアは広島所属MFの特徴について「J1リーグで、守備時のデュエルで非常に高いレベルにある。ある種の潰し屋である」と分析した上でこう綴っていた。
「ピッチを走り回り、非常にアグレッシブなプレスを仕掛け、ボールを奪い返すなど、守備での貢献度が高い。『自分の役割に徹して、あとは近くのスペースにいる味方にパスを出すだけ』と割り切っているようなタイプだ。ただ、レンジャーズに必要なのは、潰し屋でありながらも、ボールを持った時にシンプルにプレーし、ポゼッションを維持できる選手である」
くわえて『レンジャーズジャーナル』は「田中の市場価値は130万ポンド(約2億6,600万円)であり、広島との契約は2027年6月まで残っている」とリポート。契約内容が事実であれば、広島はデュッセルドルフから多額の移籍金を受け取るものとみられる。
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