日本代表・海外組 海外日本人選手

アヤックス加入の冨安健洋に不運なシナリオが浮上?不確実性が指摘される

冨安健洋 写真:Getty Images

 オランダ1部エールディビジのアヤックス・アムステルダムは、今2025/26シーズン後半戦に向けて日本代表DF冨安健洋をフリー移籍で獲得した。同選手はオランダでの労働許可証をすでに取得し、公式にはアヤックスで起用可能な状態にある。アヤックスは早い段階で冨安の獲得に動き、必要な経験をチームにもたらす存在として期待を寄せているようだ。

 オランダメディア『Voetbal International』は、冨安を巡る不運なシナリオについて報じた。同メディアによると、ウインターブレイクの影響でチームの全体練習は中断されており、アヤックスが全体練習を再開するのは現地1月2日からとなる。その日以降、冨安がどれほど早くチームに合流し、試合勘を取り戻せるかが明らかになるという。冨安は約1年にわたって実戦から離れており、大きく調整を進める必要がある。

 関係者はフィジカル面に問題はないと強調しているが、練習とその後の試合におけるテンポや強度にどれだけ順応できるかについては、見通しを立てるのが難しい状況だ。同メディアはその不確実性こそが、冨安加入における最大の懸念材料となっているとの見解を示した。

 一方で、同メディアは冨安のボールを扱う能力についての評価が高いことを認め、さらに「プレミアリーグのアーセナル時代(2021-2025)のレベルに近い状態であれば、アヤックスにとって両サイドバックをこなせる真の戦力になる」と評価を伝えている。

 27歳の冨安は、最終ラインにおいてセンターバックと両サイドのいずれでもプレー可能だ。それでもアヤックスはDFのポジションでさらなる補強を模索しているようだ。ただし、その補強はレンタルになる可能性が高いと伝えられている。