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NEC所属日本代表の小川航基、アヤックス戦を前に「日本人選手はオランダで…」

小川航基 写真:Getty Images

 オランダ1部エールディビジのNECナイメヘンに所属する日本代表FW小川航基が、12月21日に開催されるアヤックス・アムステルダム戦を前に母国の日本人選手たちとの対戦や再会への思いを語った。小川とアヤックスに所属する日本代表のDF板倉滉は2018年4月にJ1でのベガルタ仙台対ジュビロ磐田戦以来、実に2800日ぶりに対戦相手として同じピッチに立つことになるようだ。

 大手メディア『ESPN』のオランダ版は、小川が板倉との特別な絆について語ったことを報じた。小川は「もう何年も前からの知り合いです。たぶん15歳の頃から一緒にプレーしています。板倉は親友の一人です」と明かし、「今でも一緒に食事をするし、たまたま2人とも日本にいる時は一緒にご飯を食べます」と親交の深さを語った。

 一方で、小川はピッチ上では私情が通用しないことも理解している。「試合では板倉に自分を見せなければならない。マッチアップになるし、何度も対峙することになると思います。明日は必ず彼に勝つために全力を尽くします」と対戦への意気込みを示した。

 また、同メディアは、小川がアヤックスに12月に新加入した日本代表DF冨安健洋についても言及したことを伝えている。U-17からU-20まで各年代別代表で共に戦ってきた冨安について、「世界でもトップクラスの一人です。アーセナルで活躍できたことが、彼の実力を物語っています」と評価した。

 さらに小川は、冨安のアヤックス移籍が日本におけるエールディビジへの関心を高めると分析した。「エールディビジに9人の日本人選手がいるのは素晴らしいことだ。日本人選手はオランダで成功している。その結果、オランダのクラブが日本人選手に興味を持つようになった。冨安がエールディビジのトップクラブであるアヤックスに移籍したことは、日本人選手にとって非常に大きな意味がある」と語った。

 小川は現地11月29日に行われたスパルタ・ロッテルダム戦(3-1)での2ゴールにより、エールディビジにおけるNECの外国籍選手の得点ランキングで3位に浮上している。