
スウェーデン1部ユールゴーデンIFは12月18日、U20日本代表DF小杉啓太を日本代表MF堂安律所属のアイントラハト・フランクフルトへ完全移籍により放出すると公式発表。小杉の古巣である湘南ベルマーレに連帯貢献金が支払われる一方、再び京都産業大学MF末谷誓梧の獲得に向かう可能性があるという。
現在21歳の末谷は11月、2週間にわたりユールゴーデンIFのトレーニングに参加。当初はそのまま正式契約を結ぶとみられていたが、スウェーデン『FotbollDirekt』は11月12日に「末谷は正式契約を結ばず、ユールゴーデンIFを去った」と伝えていた。
この際、同メディアは正式契約に至らなかった背景について「現在のネックとなっているのは、外国籍選手の登録枠に余裕がない」と報道。しかし、記事で「次の移籍ウィンドウで再び接触する予定だ」「クラブ内で『2026年に向けて、チーム構成がより明らかになった時点でオファーを提示したい』という声が出ている」と綴られている。
そのユールゴーデンIFは外国人選手である小杉を放出。これにより外国籍選手の登録枠に空きができただけに、2026年1月の移籍ウィンドウで末谷を獲得する可能性が高まっているという。
小杉のフランクフルト移籍は、単なる主力選手の放出にとどまらず、ユールゴーデンIFの補強戦略に影響を与えるものだ。外国籍選手枠という制約の中で、クラブは即戦力と将来性を慎重に見極め、段階的な補強を進めている。
その流れの中で末谷が再び獲得候補に浮上していることは、評価が一時的なものではなかった証拠である。Jリーグを経由することなく、海外へ渡る有望株が増加しているだけに、同選手の去就次第では若手流出が相次ぐ日本サッカー界の構造が再び議論の対象になりそうだ。
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