
柏レイソル所属MF中川敦瑛は、今季終了前に海外移籍の可能性が取りざたされていたが、残留する見込みだという。
同選手は12月13日にインスタグラムを更新。ホームスタジアムゴール裏のサポーターを背にしたチームメイト、コーチングスタッフなどによるショット画像をアップした上で、「1年間応援ありがとうございました。1年目で沢山の事を経験し学ぶことができました。自由にやらしてくれた先輩方には感謝しています。このチームが大好きです。もっと逞しく、強くなります」と綴っている。また、ストーリーズでは同様の画像をあげた上で「来年も応援よろしくお願いします」「ばもし!!」とポスト。柏サポーターに向けたメッセージであるだけに、実質的な残留宣言とみられる。
現在23歳の中川は、横浜FCの下部組織、法政大学を経て、2025年に柏へ正式加入。5月10日のJ1第16節ファジアーノ岡山戦でデビューすると、6月15日の東京ヴェルディ戦以降はリーグ戦全試合でスタメン出場。プロ1年目からレギュラーに定着し、チームの上位躍進に大きく貢献した。
そんな中川は、早くもトルコ方面で注目を浴びている模様。トルコメディア『AKTANスカウティング』は10月末、同選手について「欧州移籍の可能性がある」「トルコ1部所属クラブで活躍できるレベルにある」などと伝えていた。
海外からの関心が高まる中で、あえて柏残留を選ぶ姿勢は、中川本人が自身の現在地を冷静に見据えている証拠である。プロ1年目で確固たる地位を築いたとはいえ、さらなる成長の余地は大きく、日常的に出場機会を得られる環境で研鑽を積む意義は小さくない。
チームへの愛着と感謝を言葉にしたSNS投稿は、サポーターとの信頼関係をより強固なものにした。国内での挑戦を通じて力を磨き上げた先にこそ、本当の意味での海外挑戦があるはずであり、中川の選択は将来を見据えた堅実な一歩であると言える。
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