
2024シーズンの明治安田J2リーグを2位で終え、1年でのJ1復帰を果たし今季に臨んでいた横浜FC。J1定着を目指し、昨冬はFW鈴木武蔵やMF駒井善成など経験豊富な選手を複数獲得したほか、開幕後もFWルキアン、MF山田康太らを加えるなど積極的な補強姿勢を見せた。度重なる補強で戦力を整えたものの、思うように結果を積み上げることができず、残念ながら第36節の結果をもってJ2降格が決定。わずか1年で再びJ2からの再出発を余儀なくされた。
昨季J2でリーグ最少失点を誇った横浜FCは、J1に舞台を移した今季も総失点45とリーグ中位の成績で、同じく降格となった湘南ベルマーレやアルビレックス新潟が60失点台だったことを踏まえれば、極めて優秀な数字を残している。それだけに、リーグワースト2位となった総得点数が示す得点力不足が悔やまれる。
すでに今季途中から指揮を執っていた三浦文丈監督の退任は決定しており、後任には今季までJ2の藤枝MYFCを率いていた須藤大輔氏が就くことが発表されている。新監督決定の安堵感はあるものの、ファンやサポーターにとって気がかりなのが現有戦力の去就についてではないだろうか。ここでは、横浜FCが再び昇格を目指すためにも今冬手放せない選手を5名ランキング形式で紹介していく。

5位:櫻川ソロモン
総得点数27とリーグワースト2位のゴール数が低迷の一因にもなっていた2025シーズンの横浜FC。そんな火力不足に苦しむチームで、トップスコアラーとなり攻撃を牽引したのがFW櫻川ソロモンだ。
挙げた得点は4つと決して多くはないが、191cmの長身を活かし空中戦で強さを発揮。ヘディングで3つのゴールを奪うなど最前線で存在感を放った。
昨季は37試合と多くの試合で起用されたものの、うち先発は5試合に留まった櫻川。しかし、今季は18試合で先発出場しており、自身初のJ1挑戦ながら爪痕を残したことは間違いない。日本人離れしたフィジカルと選手としてまだまだ伸び盛りな年齢も考慮して、手放せない選手5位とした。

4位:山田康太
今季の横浜FCは、FWルキアンやFWアダイウトンなどシーズン途中に加入した選手の活躍が目立った。3月にガンバ大阪から加入したFW山田康太も例外ではない。加入間もない第5節の町田ゼルビア戦で移籍後初出場を果たすと、続く第6節セレッソ大阪戦では早速ゴールをマーク。開幕から得点力不足に悩んだチームに結果で応えて見せた。
残念ながら得点数はシーズン序盤に挙げた2ゴールでストップ。アシストも1つのみと攻撃を活性化させるまでには至らなかった。それでも、2番目に長い出場時間で低迷するチームを支えた選手であることから手放せない選手4位とした。
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