
2022シーズンからチームを率いた松橋力蔵監督が昨季をもって退任し、今季は樹森大介監督のもとで新たなスタートを切ったアルビレックス新潟。昨冬は指揮官交代のみならず、GK小島亨介やFW長倉幹樹といった主力選手が移籍し、少なからず不安を抱えたまま2025シーズンの開幕を迎えた。
主力流出の影響が懸念されるなかで迎えた開幕戦は、横浜F・マリノスを相手に1-1と引き分け。続く清水エスパルス戦から2連敗を喫し、シーズン初勝利は第9節のヴィッセル神戸戦まで持ち越されるなど、序盤から大きく出遅れる形となった。
その後も安定して白星を挙げることはできず、最終的には第20節の勝利を最後に以降一度も勝てないまま最下位でシーズンを終え、4年ぶりのJ2降格を味わうこととなった。
J2降格という結果を受け、今季6月より指揮を執っていた入江徹監督の退任がすでに決まっており、来季以降は新監督のもとで再びJ1昇格を目指し戦うことになる。新指揮官にはクラブOBでもある船越優蔵氏の就任が発表されており、再建への第一歩が踏み出されようとしている。
そんななか、ファンやサポーターにとって何より気がかりなのが、昨冬以上の戦力流出が起こる可能性だろう。来季は秋春制移行に向けた移行期間として昇降格のない特別なシーズンとなることから、選手にとっては「J1で戦い続けたい」という意向が強まることも想定される。その分、新潟にとっては不安の尽きない冬となりそうだ。ここでは、こうしたチーム状況の中で、特に新潟が手放したくないであろう選手を5名ランキング形式で紹介していく。

5位:橋本健人
2024シーズン途中にJ2の徳島ヴォルティスから新潟に加入したDF橋本健人。これまでJ1での出場は決して多くなかったが、今季はシーズンを通して27試合と多くの出場機会を得て苦しむチームを支えた。
サイドからの正確なクロスなどチャンスメイクが大きな魅力。セットプレーでキッカーも務めていることから、替えの利かない選手の一人であることは間違いない。過去にはレノファ山口や徳島でJ2を経験していることも含め、来季に向け頼りになる存在であることから手放せない選手5位とした。

4位:ダニーロ・ゴメス
2025年7月、新潟に激震が走った。決して得点力の高くないチーム状況にあって、今季3ゴール2アシストと得点に絡んでいたMFダニーロ・ゴメスが第23節の京都サンガ戦で負傷。診断の結果右膝前十字靭帯損傷などにより、全治8~10か月を見込む怪我であることが発表されたのだ。
右サイドからの突破とカットインからのシュートを得意とし、第20節の横浜F・マリノス戦でもカットインから鋭いミドルシュートを叩き込む活躍でチームに勝ち点3をもたらしていたダニーロ。シーズン中盤での離脱がチームに与えた影響は大きい。入れ替わる形で今夏チームに加わっていたFWマテウス・モラエスが穴を埋める活躍を見せていたとはいえ、来季以降も貴重な得点源の1人として復帰が待たれることから手放せない選手4位とした。
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