
J2昇格を果たした栃木シティに所属するブラジル人DFカルロス・エドゥアルドが、母国クラブへ期限付き移籍。栃木シティの公式発表前に、ブラジル4部ポルトゥゲーザが同選手の獲得を明らかにしている。
ポルトゥゲーザの発表によると、エドゥアルドは2026年末までの期限付き移籍により加入。本人はすでにメディカルチェックを通過し、チームメイトやスタッフに挨拶。2026年1月開幕のサンパウロ州選手権にむけたトレーニングに合流しているという。
現在24歳のエドゥアルドは、インテルナシオナルの下部組織出身。インテルナシオナルのトップチームでは出場機会が少なく、ブラジル、ポルトガル国内クラブを経て、2023年から栃木シティでプレーしていた。
来日1年目に社会人リーグ3試合に出場したエドゥアルドだが、2024シーズンはJFLリーグ戦7試合でスタメン出場。2025シーズンはJ3リーグ開幕節から2試合つづけてスタメン出場も、その後は公式戦2試合の出場に。クラブが史上初のJ2昇格を成し遂げた傍ら、プレータイムに恵まれず、不本意な1年を過ごした格好だ。
今回の移籍はクラブのJ2昇格という明るい話題の裏側で、出場機会をつかめなかった選手が自身のキャリアを再構築するために踏み出した一歩であると位置づけられる。公式発表の前後関係に見られるずれも含め、クラブと選手が置かれた立場の差異が浮き彫りとなった形である。
しかし、24歳という若さを考えれば、母国での継続的な出場機会は成長の機会となり得る。エドゥアルドがブラジルで信頼を勝ち取り、再び国際舞台へと歩みを進めることができるかが、今後の焦点となるであろう。
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