
鹿島アントラーズ所属DF小池龍太は、12月6日に行われた明治安田J1リーグ最終節の横浜F・マリノス戦で途中出場。古巣対戦でJ1優勝を決めるという特別な瞬間を迎えたが、試合後のSNS投稿を巡り議論が白熱。本人が謝罪する事態に発展している。
小池は8日までにインスタグラムを更新。「No. 『ONE』」「2025シーズン、J1制覇」と切り出すと、2024シーズン終了後に横浜FMから鹿島へ完全移籍した経緯、J1優勝の瞬間の感情を以下のように綴っている。
「時を戻すと、昨シーズン終了後に鹿島アントラーズからオファーが届き、浩二さん、石原さんから『タイトルを獲るために鹿島に来て欲しい』とそれだけを言わました。当時、長いリハビリを終えて復帰後で恩や義理、色々な想いもありながらクラブと話し合い、最終的には自分を信じてくれるチームでプレーする事が、選手としての生きがいだと決断をしました」
「強化部からの言葉に加えて、タイトルから遠ざかるチーム。その中には、ベルギーでお世話になった植田くん。小学生の時にチームメイトだった健斗。同級生で同じく小学生から知ってる幸輝。チームの顔として重圧に耐えてきた、岳くんや優磨。彼らのために働き、笑顔にして、嬉し涙を流させたい。その気持ちが僕をボロボロでも突き動かしていました」
「知っての通り、何か長けた選手ではないけど、人を繋ぎ、結果を出す役目を果たせて安堵しています。そして、歴史あるクラブ、鹿島アントラーズに名を刻めてとても嬉しいです!来年はさらに競争や厳しい戦いが増えます。選手として少しでも成長し、人間としても大きくなれるように努めたいと思います!鹿島アントラーズを応援している皆様、本当におめでとうございます。たくさんの応援をありがとうございました!」
この投稿文の編集前、小池は鹿島移籍決定時にSNSでヘイトや誹謗中傷があったことを明かしていたが、8日夜に「内容を一部編集しております。ストーリーが更なる拡大を伴うため削除もしました」とした上で、横浜FMサポーターにむけてこう謝罪している。
「誹謗中傷アカウントはフォロー、フォロワー共に0アカウントでの、意見や想いとは異なる誹謗中傷への指摘です。不快にさせてしまった方や、マリノスサポーターだと勘違いをさせる内容、書き方になってしまい申し訳ございません。言葉を発信する者として以降気をつけます」
今回の一連の経緯は、選手が抱える葛藤や責任、そして言葉の影響力の大きさを改めて浮き彫りにしたと言える。小池は移籍に伴う複雑な心情やチームへの献身を率直に語っただけでなく、誤解を招いた表現に対して誠実に向き合い、謝罪を示した。その姿勢は、様々な感情を抱えながら懸命にプロ生活を歩んでいることを示している。
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