
J1初昇格の水戸ホーリーホックは12月8日、西村卓朗ゼネラルマネージャーの退任、森直樹監督のフットボールダイレクター就任、今季途中までアルビレックス新潟を率いていた樹森大介氏の監督就任を公式発表。異例の人事だと話題を呼ぶなか、西村氏がゼネラルマネージャー退任の裏側を明かしている。
西村氏はクラブのリリース直後にnoteを更新。「サッカー関係者の皆様へ」と題して、自身の去就に関する一部報道内容を受けて、「記事の中の、私についての内容に関しては訂正をせねばならず、一人一人にお伝えする事が困難なため、現時点の状況をこの場でお伝えします」と報告。その上で、水戸退団に至った経緯についてこう説明している。
「多くは語るつもりはございません。事実として、数日前に契約満了を突然伝えられました。この事実の通り、私の来季のクラブ?チーム?会社?は今現在どこにも決まっておりません。現在の私の未来は白紙の状態です。突然のことで、本当に驚いてはおりますが、「人間万事塞翁が馬」とはいえ、どんな時も、これまで通り、顔をあげて、前を向いて進んでいきたいと思っております」
「今回の記事の内容によって、どちらかに決まっていると想像されてしまうと、自分の来季の仕事場の可能性が、狭まってしまうと思い、発信を致しました。自分はまだまだ、様々な地域のため、クラブのため、日本サッカー界のために、自分のできる貢献をしたいと思っております。ご興味を持って頂けるようでしたら、直接、また関係者を通してご連絡を頂けるとありがたいと思っております」
その上で、西村氏は今季のJ2優勝、J1昇格について「選手、スタッフ、クラブ関係者、パートナーの皆様、行政関係者の皆様、ボランティアの皆様、ファン、サポーターの皆様、水戸ホーリーホックを想う皆様、この地域を想う皆様のすべての想いの結晶で成し遂げた快挙」と、クラブ関係者等に対する感謝の思いを綴った。
西村氏は浦和レッズ、大宮アルディージャ(現RB大宮アルディージャ)、コンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)などでプレー。現役引退後は、浦和のスクールコーチ、関東サッカーリーグ所属VONDS市原FCのゼネラルマネージャー兼監督などを務め、2016年に水戸のフロントへ。強化部長、ゼネラルマネージャーを務めていたが、およそ10年間にわたる水戸でのキャリアに突如終止符が打たれた格好だ。
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