
韓国1部所属の浦項スティラーズが、Jリーグクラブ所属の日本人選手の獲得に向かっている模様。同クラブは横浜F・マリノス、セレッソ大阪、柏レイソル、北海道コンサドーレ札幌などJリーグ複数クラブOBである岡山一成氏(現ザスパ群馬ヘッドコーチ)の古巣だ。
韓国の移籍市場に精通しているソル・ホジョン氏は、12月4日に自身のYouTubeチャンネルを更新。浦項の補強動向について「J2クラブに所属している日本人ミッドフィルダーの獲得に向けて交渉中だ」と報じている。また、浦項が獲得を狙っている日本人選手の年齢は20代後半だというが、選手名は明かされていない。
浦項は韓国1部リーグで5度、AFCチャンピオンズリーグで3度の優勝を誇る強豪。2023年のAFCチャンピオンズリーグで浦和レッズを下したことで注目を集めていたが、2025シーズンは韓国1部リーグ戦で優勝の全北現代から勝ち点23差の4位に終わっている。
一方、岡山氏は横浜FM、大宮アルディージャ、C大阪、川崎フロンターレ、アビスパ福岡、柏レイソル、ベガルタ仙台と渡り歩き、2008シーズン限りで仙台を退団。2009年から2シーズンにわたり浦項に在籍し、韓国リーグ17試合の出場で1ゴールをマークしている。
浦項が今回、20代後半の日本人ミッドフィルダーという限定的条件で補強に動いていることは、クラブの危機感と現状の打破への強い意志を示す動きだと考えられる。過去に韓国での実績と日本でのキャリアを両立させた岡山氏との縁が、日韓をまたぐ異例の補強を可能にするフックとして機能するかもしれない。
しかし現時点では選手名すら公開されておらず、あくまでも噂の域を出ていない。仮に獲得が成功すれば浦項にとって戦力強化とともに日韓間の人的ネットワーク再活性化を意味するが、それが実際に実を結ぶかどうかは、交渉の透明性と選手の意向、そしてチームとしての今後の構想によって決まる。
コメントランキング