高校サッカー

【北信越】第104回全国高校サッカー選手権大会の注目校と中心選手

上田西高校 写真:Getty Images

上田西高校(長野県)

長野県代表の上田西高校は、2年連続で選手権の全国切符をつかんだ。県大会では準々決勝で強豪の松本国際高校を2-1で下してベスト4入りを果たした。決勝では東京都市大学塩尻高等学校と1-1のまま延長戦でも決着がつかず、PK戦を4-3で制して優勝。接戦をものにする勝負強さを見せた。

一方、2025年夏の全国高校総体(インターハイ)長野予選では、思わぬ敗戦も経験している。6月1日の2回戦で長野吉田高校に1-2で敗れる予想外の結果に。この早期敗退の反省から、チームは「全員で守る」「粘り強く戦う」姿勢をより明確にし、秋の選手権予選へ向けて立て直しを図った。

上田西の特徴は守備の堅さにある。守備ブロックの構築やセカンドボールへの反応、セットプレーへの対応などを丁寧にこなすことで、試合の主導権を握る時間帯が多く見られる。攻撃面では特定のエースに依存せず、複数の選手が状況に応じて攻撃に絡み、得点チャンスを生み出すスタイルを貫いている。

2024年の大会ではベスト8という健闘を見せたが、今年はさらに上位を目標に据えている。守備の安定感や攻撃の連動性は昨年から確実に向上しており、県大会連覇で得た自信も大きいだろう。積み重ねてきた経験と成長を武器に、今年は全国の舞台でさらなる躍進を狙う。


全国高校サッカー選手権大会 写真:Getty Images

金沢学院大学附属高校(石川県)

金沢学院大学附属高校は、石川県代表として2年連続で選手権の舞台に立つ。県予選では、終盤まで集中力を切らさない戦いで接戦をものにし、決勝でも落ち着いた試合運びを見せて代表の座をつかんだ。

同校は2024年にプリンスリーグ北信越2部へ昇格。2025年も終盤まで運動量を落とさず、守備の連動性を保つ試合が続いている。強豪揃いのリーグで勝点を積み上げている点は、チームとしての底力が着実に向上していることをうかがわせる。

金沢学院大附属の強みは、DFラインと中盤を軸にした守備の安定感にある。最終ラインは対人対応やラインコントロールの確かさで相手の攻撃を受け止め、中盤は奪ったボールを素早く前線へ展開する。この切り替えの速さが試合の流れを引き寄せ、県予選やリーグ戦での勝利に結びついている。

県予選で見せた落ち着いた試合運びに加え、プリンスリーグ2部での実戦経験は、全国の舞台でも生かされるだろう。初戦序盤からリズムをつかむことができれば、上位進出も十分に狙えるだけの力を備えている。


サッカーボール 写真:Getty Images

地域全体の展望と傾向

北信越地域の代表4校は、それぞれに異なる特色を持ちながらいずれも組織的な戦い方と個々の高い状況判断力が光る。また、フィジカル面やメンタル面での強度も備えており、全国大会の短期決戦に適応できる力を有している。

北信越地方にはプリンスリーグ北信越の所属校が複数存在し、高校年代から戦術理解や公式戦の経験値を積み重ねやすい環境にある。こうした背景が、全国大会での初戦突破や接戦を制するための下地となっている。

攻撃面では、速攻を軸にするチームや中盤で主導権を握るチーム、サイドを起点に攻めるチームなど多様性があり、相手の特徴に応じて戦い方を柔軟に選べる点も強みだ。選手権の舞台でも、その強みを十分に発揮できる可能性が高く、北信越勢の戦いぶりは大会の注目ポイントのひとつとなるだろう。

ページ 2 / 2

名前:Nao
趣味:サッカー観戦、お酒、子供が所属するサッカークラブの応援
2023年からライターとしての活動を始めました。プライベートでは3人の男児の父親、個人ブログ「FootballAnalysis」を運営しています。サッカーがある日常、特に試合がある日の街の風景やスタジアム周辺の雰囲気が大好きです。多くの人にサッカーの楽しさを知って頂ける記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします!

筆者記事一覧