
ジェフユナイテッド千葉所属のブラジル人FWデレキは、期限付き移籍期間満了により、12月で退団する模様。ブラジル2部アトレチコ・ゴイアニエンセへの復帰が決定的だという。
デレキの去就を巡っては、ブラジル『Dragao Goiano』が11月中旬の時点で「デレキとアトレチコの契約は2027年末まで残っている」とした上で、「日本では5試合の出場でゴールなしと、あまり良いものではなかった。2026シーズンに復帰する見込みだ」と報じていた。
すると、ブラジル『esportegoiano』は12月1日に「デレキは千葉から復帰。12月上旬に契約満了となった。2026年にアトレチコでプレーする」と報道。すでに千葉を退団したとみられるが、2025シーズンはJ2リーグ戦5試合の出場でゴールなしという結果に終わっていた。
デレキに関する千葉とアトレチコのレンタル契約については、ブラジルの移籍市場に精通しているジャーナリストのヴェネ・カサグランデ氏が「200万ドル(約3億1400万円)の買い取りオプション付き、レンタル料は20万ドル(約3100万円)」とリポート。2024年のJ2得点王であるFW小森飛絢(現浦和レッズ)には程遠いパフォーマンスだっただけに、千葉は3億円規模の買い取りオプション行使を見送った格好だ。
デレキの退団と復帰は、期待に対して十分な成果を残せなかった事実を反映した帰結であると言える。ジェフ千葉としては、限られた出場機会の中で得点という明確な結果を示せず、高額な買い取りオプションを行使する合理性が乏しかったことは明白である。
一方、アトレチコ側にとっては、契約期間が残る選手を自クラブに戻し、再評価を行うことは自然な判断である。今回の決断は両クラブにとって現実的な選択であり、デレキ自身にとってもキャリアを見つめ直す新たな出発点となるだろう。
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