
青森山田高校(青森県)
全国屈指の強豪として知られる青森山田高校は、JFA高円宮杯U-18プレミアリーグEASTでの戦いを通して、今年も例年通りの高い完成度を維持している。
戦い方の特徴として挙げられるのは、前線からの守備意識の高さだ。これは青森山田がこれまでも強みとしてきた部分で、ボールを失った直後の素早いプレッシングや、全体のラインを連動させたコンパクトな守備は、今年のチームにも受け継がれている。また、攻撃面では選手それぞれの特長を生かしながら複数のルートを持ち、局面に応じて柔軟に戦い方を変えられるのも強さの源だ。
注目選手は、攻撃の中心を担う3年生のFW深瀬幹太。ゴール前でのポジション取りが巧みで、得点に直結するプレーが持ち味だ。味方のチャンスを引き出す動きにも優れ、攻撃面での存在感は群を抜いている。2025年U-18プレミアリーグEASTでは11月25日時点で13得点を挙げており、その得点力はチームの中でも際立っている。
青森山田は組織としての強度と個の力が共存するチームだ。U-18プレミアリーグで培った試合運びの巧みさや攻守のバランスの良さは、全国大会でもそのまま武器となるはず。強豪として追われる立場にありながら、どこまで主導権を握るサッカーを貫けるかが勝ち上がりの大きな焦点となるだろう。

尚志高校(福島県)
福島県予選で安定した戦いぶりを披露し、決勝では4-1で快勝した尚志高校。前半から得点を重ねて主導権を握り、後半も落ち着いた試合運びを維持。全国大会に向けて十分な手応えをつかむ内容となった。
守備面で中心となるのが、キャプテンのDF西村圭人だ。センターバックとして最終ラインを統率し、1対1の対応やカバーリングの他、後方からのビルドアップでも存在感を示す。縦への展開を的確に選択し、攻撃の起点としても欠かせない存在だ。
尚志高校は個人技と組織的連動が両立しているチームで、試合の主導権を握る時間をどれだけ長く作れるかが勝負の鍵となる。攻撃的な姿勢を保ちながら守備での集中を維持できれば、総合力の高さで全国でも上位進出を十分に狙えるだろう。

地域全体の展望と傾向
北海道・東北地域の4校は、それぞれ異なる特徴を持ちながらも、全国の舞台で求められる“組織力と対応力”を兼ね備えている。
この地域の大きな強みは「個の力」だけに依存せず、チームとして一体感をもって戦える点だ。厳しい気候環境で鍛えられたフィジカルと精神面の強さ、そして試合ごとに求められる対応力の高さが、短期決戦となる全国大会で大きな武器となる。
また、攻撃的なスタイルを志向するチームから堅守を軸に試合を組み立てるチームまで幅が広く、相手によって試合展開が異なる点も面白い。初戦から力を出し切れるか、流れが傾いた局面でどれだけ粘り強く戦えるかが結果を大きく左右するだろう。それぞれの持ち味を発揮し、厳しい戦いを乗り越えた先に新たな歴史が刻まれるはずだ。
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