高校サッカー

【北海道・東北】第104回全国高校サッカー選手権大会の注目校と中心選手

青森山田高校(左)専修大学北上高等学校(右)写真:Getty Images

全国高校サッカー選手権大会は、47都道府県の代表校が全国の舞台で競い合う高校サッカー最大の大会である。なかでも北海道や東北の各校は、厳しい気候条件のなかで日々トレーニングを積んでおり、その環境下で鍛えられたフィジカルと粘り強さはこの地域ならではの強みとなっている。

ここでは、第104回全国高校サッカー選手権大会に出場する北海道・東北代表校から4校を取り上げ、それぞれのチームが持つ特色や戦い方の傾向を踏まえつつ、全国大会での戦いぶりを展望する。


北海高校(北海道)

北海道予選を制した北海高校が、2年ぶりに全国の舞台へ帰ってくる。札幌大谷高校との決勝では、前半に先制点を奪い、後半は相手の攻勢を受けながらも中盤の粘りと守備陣の対応で1点を守り切った。試合の入りから落ち着いてボールを扱い、終盤はリスクを抑えて主導権を維持するなど、試合運びの巧みさは全国でも安定した戦いにつながりそうだ。

攻撃面で軸となるのが、3年生のFW野澤渓人。決勝では前半24分に決勝点を挙げ、エリア内での動き出しや相手の間に入り込む判断力が際立っていた。クロスへの入り方やターンで前向きの状況を作る技術も安定しており、相手の背後を突くプレーは全国でも武器になるだろう。

そしてもう1人、FW増谷拓海の存在も欠かせない。決勝では前線でボールを引き出し時間を生み出すなど、周囲が前進するための役割を担っていた。野澤との連携は整理されており、動き出しとサポートの関係性が攻撃の形を作るうえで重要な鍵となっている。

北海高校は守備の粘り強さと運動量重視のチームだが、今年は前線の得点力に加えて、試合の流れを落ち着かせながら進められる判断力も備わっているのが特徴だ。大会スケジュールや環境に対応しながら、普段のプレーをどれだけ発揮できるかが初戦突破の重要なポイントになりそうだ。


専修大学北上高等学校 写真:Getty Images

専修大学北上高等学校(岩手県)

専修大学北上高等学校は、岩手県予選決勝で盛岡誠桜高校に延長戦の末4-2で勝利し、2年連続で全国大会への切符をつかんだ。後半に2点を追う苦しい展開となったが、終盤にかけて粘り強く攻撃の形を作り出し同点に追いつき、延長前半には勝ち越しに成功。さらに追加点も挙げ、流れを完全に引き寄せた。主導権が相手に傾いた場面でも崩れず、終盤で盛り返せる力は全国大会に向けて評価できる強みと言える。

攻撃の中心を担うのはFW高谷晃稀。決勝では延長前半に勝ち越しゴールを決め、重要な局面で存在感を発揮した。また、FW金沢系介の得点力もチームの武器となっている。決勝戦では後半に貴重な同点ゴールを挙げて反撃のきっかけを作った。スピードに乗った際の加速力は突出しており、全国の舞台でも十分に通用するだろう。

劣勢の状況でも粘り強く戦い続けられる点が専大北上の大きな特徴だ。決勝での逆転勝利が象徴するように、試合終盤でも攻撃の勢いを落とさずゴールを狙い続ける姿勢は全国大会でも真価を発揮するはずだ。試合展開を読みながら、自分たちに流れを呼び込めるかどうかが勝敗を左右しそうだ。

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名前:Nao
趣味:サッカー観戦、お酒、子供が所属するサッカークラブの応援
2023年からライターとしての活動を始めました。プライベートでは3人の男児の父親、個人ブログ「FootballAnalysis」を運営しています。サッカーがある日常、特に試合がある日の街の風景やスタジアム周辺の雰囲気が大好きです。多くの人にサッカーの楽しさを知って頂ける記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします!

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