
FC東京所属のブラジル人FWマルセロ・ヒアンは、11月16日に行われた天皇杯準決勝の町田ゼルビア戦で途中出場。サガン鳥栖からの期限付き移籍期間は2025シーズン終了後に満了を迎えるが、現時点で去就は不透明である模様。代理人の動きにも注目が集まっている。
ヒアンは2025年9月、ブラジル『ge』のインタビューで「素晴らしい国である日本で、これからも活躍し続けたいと思っています。(日本での生活に)僕と家族はすでに慣れていますし、ここで暮らすことがとても幸せですね」とコメント。Jリーグでのプレー続行を飲む一方で、「年末には、僕と家族にとって何が最善かを判断します」と自身の去就について明言を避けている。
町田戦を前に、エージェント会社『Antoniu’s Assessoria Esportiva』は15日に公式インスタグラムを更新。同社の関係者とヒアン、それに横浜FC所属MFユーリ・ララとのショット画像をアップした上で、「トップスコアラーとミーティング!14日、Antoniu’s Assessoriaは東京でマルセロ・ヒアンと面会した」と報告しているが、会話の内容は明らかにせず。2025シーズン終了間近ということもあり、来季の去就について話し合われた可能性もある。
ヒアンの去就を巡っては、以前にクロアチア1部ディナモ・ザグレブからの関心も報じられたほか、Jリーグの移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏が7月9日、UAE1部所属2クラブからのオファーをリポート。アル・ワフダが移籍金210万ユーロ(約3億5,500万円)、アル・ナスルSCが310万ユーロ(約5億2,400万円)を用意したが、鳥栖は要求額である500万ユーロ(約8億5,000万円)に達していないとして、これらのオファーを却下したとみられる。
また、米メディア『ESPN』は8月29日に「サンパウロは 、ヒアンの獲得を断念」と報道。これによると、サンパウロはレンタル料ゼロという条件でオファーを提示していたという。くわえてブラジル『ランセ』は9月にメキシコ1部クラブ・ウニベルシダ・ナシオナル(プーマス)へ移籍する可能性を報道。移籍金500万ユーロで合意に達した可能性も取りざたされていたが、実現には至っていない。
複数の海外メディアの報道内容を踏まえると、ヒアンが2025シーズン限りでFC東京を退団し、鳥栖へ復帰するとなれば、鳥栖が高額の移籍金で同選手を売却する可能性は十分考えられる。FC東京への期限付き移籍契約における買い取りオプションの有無も、ブラジル人アタッカーの去就を左右しそうだ。
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