
日本代表MF旗手怜央ら擁するセルティックは10月28日、ブレンダン・ロジャーズ監督を解任。元横浜F・マリノス指揮官であるアンジェ・ポステコグルー氏の再招聘が取りざたされるなか、同クラブ幹部の一部発言が波紋を呼んでいる模様。2025年夏に川崎フロンターレから完全移籍加入の日本代表FW山田新、アルビレックス新潟から完全移籍加入のDF稲村隼翔の序列が上がる可能性もあるという。
稲村と山田の獲得を巡っては、現地ジャーナリストのアンドリュー・スミス氏が9月2日、補強戦略に関するセルティックの内部事情を告白。両選手がいずれもUEFAヨーロッパリーグ(EL)の登録メンバーから外れると、こう報じていた。
「(セルティックの新戦力の中には、)ロジャーズ監督が獲得したのではなく、クラブの筆頭株主であるダーモット・デズモンド氏の独断により加わった選手がいる。デズモンド氏はフットボールディレクターは(クラブ内部の)誰よりも発言権がある」「山田と稲村も同じだ。ロジャーズ監督は決して彼らの獲得を望んでいるわけではなかったが、『クラブが連れてくるなら仕方ない』という感じだ。彼らはいずれもロジャーズ監督の選手ではない。デズモンド氏とロジャーズ監督の間で意見対立が起こっていた」
筆頭株主であるデズモンド氏はロジャーズ監督の解任にあたり、SNSを通じて「ロジャーズは分裂的で、誤解を招きやすく、利己的だ」などと批判。山田、稲村など新戦力の起用に消極的だったことに対しても異論を述べており、改めて両者の関係の悪さが浮き彫りとなった格好だ。
ロジャーズ監督のもとで冷遇されていた稲村と山田だが、Jリーグや日本人選手を熟知しているポステコグルー氏が監督に就任するとなれば、立場が一気に変わる可能性も考えられる。
今回のロジャーズ監督の解任は、単なる成績不振ではなく、クラブ経営陣と現場の意思疎通の欠如が引き起こした構造的な問題を示している。デズモンド氏の補強方針と指揮官の起用方針の乖離は、チーム内の士気や選手起用にも影響を与えた。
ポステコグルー氏の再登板が実現すれば、日本人選手に対する理解と信頼を軸に、再び明確な戦略と方向性が取り戻される可能性がある。セルティックが真に強豪として再生するためには、指揮官とクラブが理念を共有し、個々の選手の特性を最大限に生かす環境を構築できるかが問われている。
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