
ガンバ大阪、ヴィッセル神戸、FC東京在籍歴のあるMF大森晃太郎は、2024シーズン終了後にカマタマーレ讃岐とジュビロ磐田を退団。およそ8カ月にわたる無所属期間を経てタイ3部スパンブリーへ移籍したが、新天地で給与未払いの被害に遭っているという。
スパンブリーは10月18日に給与未払いが発覚。同クラブは公式SNSアカウントを通じて、財政難により選手への給与支払うが滞っていることを明かした上で、協賛企業等を募集しているほか、「多くの選手が自分自身の価値を上げるために団結してプレーしている」と所属選手によるストライキが発生していないことを強調している。
現在33歳の大森はG大阪の下部組織出身。G大阪、神戸、FC東京、磐田と渡り歩いたが、J1通算136試合出場で13ゴール8アシスト、J2通算99試合出場で6ゴール22アシストという実績の持ち主だ。
ただ、2023シーズンにJ2リーグ5試合の出場に終わると、2024年1月に磐田からムアントン・ユナイテッドへ期限付き移籍。ただ、2024/25シーズンのタイ1部リーグ戦でも8試合の出場で1ゴールという結果に終わり、わずか半年で退団。同年8月に讃岐へ期限付き移籍したが、J3リーグ戦で出場ゼロという結果に。シーズン終了後、讃岐を期限付き移籍期間満了により退団するとともに、磐田からも契約満了を告げられていた。
磐田退団以降、日本国内で所属先が見つからなかった大森だが、9月1日にスパンブリーへ加入。新天地での再起が期待されるところだが、加入からわずか1ヶ月半後に厳しい現実に直面している。
大森のように海外で再起を期す日本人選手は少なくない。しかし、その挑戦の先に待ち受ける現実は、必ずしも華やかではない。タイ3部という環境での給与未払い問題は、選手の努力や実力とは無関係に突きつけられる構造的なリスクを象徴している。
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