CL/EL チャンピオンズリーグ

オランダメディアがアヤックスに容赦なし、「完全に蚊帳の外」「衝撃的に弱かった」

アヤックス・アムステルダム 写真:Getty Images

 オランダ各メディアが、10月1日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)第2戦で大敗したオランダ1部エールディビジのアヤックス・アムステルダムを厳しく批判している。リーグ・アンのオリンピック・マルセイユとのアウェイ戦で0-4と屈辱的な結果に終わり、指揮官ヨン・ハイティンハ監督の手腕が問われる状況となった。

 『De Telegraaf』は「開始5分でアヤックスは85%のボール支配率を記録していたが、マルセイユが初めて本格的にハーフウェイラインを越えた場面でFWイゴール・パイシャオンにゴールを許した」と指摘。さらに同メディアは「アヤックスはマルセイユで頭を失った鶏のようにさまよい、クラブは完全に迷走している」と厳しく断じた。

 『De Volkskrant』は「アヤックスはCLの玩具」「完全に蚊帳の外」と表現し、「欧州最高峰の舞台で存在感を示せず、現状は“サッカーの幼稚園”にいるべきだ」と批評。さらに「クラブはフランチェスコ・ファリオーリ監督(現ポルト監督)を見送り、内部昇格のハイティンハ監督を選んだが、彼は職務に対して軽すぎ、船を率いる船長ではない」と指摘した。

 『Het Parool』は「スタッド・ベロドローム(マルセイユのホームスタジアム)でアヤックスは悪夢を見た」と記し、「わずか25分で3度も崩壊したことは、今2025/26シーズン序盤における深刻な出来事だった」と言及。「唯一の救いは後半に失点を抑えられたことだが、それもマルセイユが明らかにギアを落としたからだ」とした。

 『Algemeen Dagblad』は「アヤックスは衝撃的に弱かった」と総括し、「短いパスやハイプレスで軽快に試合に入ろうとしたが、そのたびにマルセイユの鋭いカウンターに晒され、開始5分で現実を突き付けられた」と分析。「敗戦は経営陣も想定していたが、問題はその内容であり、ハイティンガ監督には荷が重いことが再び浮き彫りになった」と論じた。