
ガンバ大阪は9月27日に行われた明治安田J1リーグ第32節で、アルビレックス新潟に4-2で勝利。FWデニス・ヒュメットのゴールシーンやゴール後のパフォーマンスが反響を呼ぶ一方、パナソニックスタジアム吹田のホームゴール裏における一部観客の様子が話題になっている。
Xでは、ヒュメットが75分にゴールを決めた直後、ホームゴール裏の観客とともにバットマンのまねをする「バットマンポーズ」で喜びを分かち合う時の様子がアップ。同選手とサポーターの一体感に注目が集まっているが、ゴール裏最前列でG大阪のユニフォームを着用した観客が、カメラ撮影を行う様子も捉えられている。
この撮影行為を巡り、ネット上では賛否含めて様々な意見が噴出。特定の観客を批判するSNS投稿への反論も相次ぐなど、ゴール裏における観戦の在り方がクローズアップされているが、同様の行為を巡る議論は2025年8月9日に行われたJ1第25節の横浜FC対浦和レッズでも発生。浦和所属FW小森飛絢がゴールを決めた直後、アウェイゴール裏最前列で浦和のユニフォームを着用した一部の観客がカメラ撮影を行っていた。
このカメラ撮影の可否について、G大阪が定める試合管理規定の禁止事項には記載されていない。また、Jリーグが定める「Jリーグ公式試合における写真・動画のインターネット上での使用ガイドライン」では、試合中の様子を捉えた写真はSNSへの投稿が認められているが、「他者の迷惑になるような撮影行為又は投稿」「他者の肖像権を侵害する、又は侵害のおそれがある投稿」などは認められていない。
SNSの普及により、観客が撮影した写真や動画が即座にネット上で共有される時代になった。その結果、ルール上は許される行為でも、文化的には敬遠される、個人の行為が容易に拡散・批判されるなど、摩擦が生まれやすい状況になっている。観戦文化の多様性が広がる中で、スタジアムをともに楽しむためには、ルールの明確化と観客同士の思いやりが改めて求められている。
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