
スコティッシュ・プレミアシップのセルティックにおけるストライカーの状況は、今2025年夏の移籍市場の混乱を象徴するものとなった。EFLチャンピオンシップのバーミンガムに所属するFW古橋亨梧が、セルティックを1月に退団し、今夏にJ1の川崎フロンターレからFW山田新がチームに加わったものの、ブレンダン・ロジャーズ監督の構想の中心には据えられていない。
そんな山田の状況をスコットランドメディア『67 Hail Hail』は以下のように伝えている。
セルティックはこれまで日本から選手を獲得し成功に導いてきた実績を持つ。しかし山田の加入は大きな期待を集めず、ロジャーズ監督にほとんど起用されない状況に置かれている。
山田は8月31日のレンジャーズ戦(0-0)で活発な動きを見せたにもかかわらず、UEFAヨーロッパリーグ(EL)の登録メンバーから外され、さらにリーグカップ準々決勝パーティック・シッスル戦(4-0)ではスコティッシュ・チャンピオンシップ(スコットランド2部)所属の相手だったにもかかわらずベンチ入りすら許されなかった。
こうした一連の扱いは、ピーター・グラント氏に「すべてが驚き」と言わせるほど理不尽なものと受け止められた。
元スコットランド代表のグラント氏は同国のラジオ番組『Go Radio』で「レンジャーズ戦で山田が途中出場した際の動きは良かった。ボールが供給されなかっただけで、ボックス内での動きは鋭かった」と語り、ELで登録外となったことに強い驚きを示した。
また同氏は「我々はチームの練習の様子を知らないが、ロジャーズ監督はフォワードばかりでなく中盤や守備陣も選ばなければならない。だがレンジャーズ戦の後、山田が外れるのは意外だった」とコメントしている。
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