Jリーグ

J1昇格を掴むクラブは?佳境を迎えたJ2のトップ10順位予想【2025】

ジェフユナイテッド千葉 写真:Getty Images

5位:ジェフユナイテッド千葉

  • 到達予想勝ち点:65
  • 残試合の予想戦績:3勝1分3敗
  • 残試合の予想結果:×長崎(A)、△水戸(A)、◯秋田(A)、×札幌(H)、◯藤枝(H)、◯大分(A)、×今治(H)

17年ぶりにJ1復帰を目指すジェフユナイテッド千葉を5位に予想する。開幕6連勝スタートと未だかつてない好スタートを切った千葉であったが、第15節の仙台戦(0-0)から第22節の鳥栖戦(0-2)まで7試合勝ちなしとまさかの大失速。そして、第20節には開幕節から守り続けていた首位の座を水戸に受け渡す形となった。

下位チームとの対戦が多かった直近5試合でも、2勝1分2敗と自動昇格を争うチームとしては物足りない結果となってしまった。第32節は長崎戦、第33節には水戸戦と自動昇格を争うライバルとの直接対決がJ1昇格へのカギとなりそうだ。

シーズン7ゴールを記録しているFW石川大地やFWカルリーニョス・ジュニオの活躍に期待が集まるが、今夏加入したFW森海渡が結果を残す姿をサポーターは待ち望んでいるはずだ。横浜FCで昨シーズンの昇格を知る男の活躍で、チームをJ1復帰へ導くことが出来るか期待したい。


ジュビロ磐田 写真:Getty Images

4位:ジュビロ磐田

  • 到達予想勝ち点:66
  • 残試合の予想戦績:6勝1敗
  • 残試合の予想結果:◯甲府(A)、◯徳島(H)、◯愛媛(A)、×長崎(H)、◯山口(A)、◯山形(H)、◯鳥栖(A)

4位には6勝1敗でジュビロ磐田が滑り込むと予想。特筆すべき点は何といっても攻撃力だろう。総得点数「48」は長崎の「49」に次いでリーグ2位となっている。

攻撃の軸となるのは左ウィングバック(WB)のMF倍井謙、右WBに入るMF角昂志郎らドリブラーが起点となるサイド攻撃ではないだろうか。前線にも得点ランキング7位タイの9ゴールをマークしているFWマテウス・ペイショットやFW渡邉りょうなどタメを作れるタレントがいるのは頼もしい。爆発力がある反面、自陣でのミスによる失点が多いことは気がかりだ。

今節の大宮戦(3-4)もミスによる失点が2つほどあり、6ポイントマッチを落としている。上位とこれ以上離されないためには失点を減らし、ビルドアップの精度をいかに上げることが出来るかにかかってきそうだ。

第33節に徳島、第35節に長崎、最終節にプレーオフ圏を争うであろう鳥栖との対戦が残っていることは好材料であり、これらを制することが出来ればより高い順位でJ1昇格プレーオフに進出することが出来るはずだ。


水戸ホーリーホック 写真:Getty Images

3位:水戸ホーリーホック

  • 到達予想勝ち点:66
  • 残試合の予想戦績:3勝2分2敗
  • 残試合の予想結果:◯愛媛(A)、△千葉(H)、△札幌(A)、◯甲府(A)、×大宮(H)、×長崎(A)、◯大分(H)

第3位には、水戸ホーリーホックを予想する。今季はクラブ新記録となる8連勝を達成し、さらにクラブ史上初めて首位にも立った。2000年にJ2へ加盟して以来、一度も昇降格を経験しておらず、在籍26年はリーグ最長を誇る。

昨シーズン途中に就任した森直樹監督は、「やりきる、走り切る、勝ちきる」という原則を掲げ、チームに浸透させた。決して派手なサッカーではないが、泥臭く最後まで走り切る姿や、球際で激しく戦う姿勢はまさにその象徴であり、僅差の試合をものにしてきたことが現在の好位置につながっている。

しかし、今季13ゴール7アシストと攻撃の要であるMF渡邉新太が、第30節のいわき戦(0-0)で右膝内側側副靱帯を損傷し、今季中の復帰が危ぶまれている。チームも直近6試合で1勝4分1敗と調子を落としているだけに、ここでキーマンを失うのは痛いだろう。

残りの7試合もJ1自動昇格を争う千葉や長崎との直接対決を残しているが、千葉戦では引き分け、勢いのある長崎には敗れると予想。記録ずくめの今シーズンを「J1昇格」という形で締めくくり、新たな歴史を刻みたいところだ。


ベガルタ仙台 サポーター 写真:Getty Images

2位:ベガルタ仙台

  • 到達予想勝ち点:73
  • 残試合の予想戦績:6勝1分
  • 残試合の予想結果:◯大宮(H)、◯大分(A)、◯鳥栖(H)、△今治(A)、◯愛媛(H)、◯水戸(A)、◯いわき(H)

2位には現在6試合負けなしと絶好調のベガルタ仙台が逆転で自動昇格圏に入ると予想する。仙台は組織的で激しいプレッシングから相手の攻撃を封じ込み、奪ったボールを起点に人が次々と流れ込むアグレッシブなサッカーを展開している。その強度は数字にも表れており、総失点「28」は第31節終了時点でリーグ2位タイの少なさだ。

攻撃面でもFW宮崎鴻やFWエロンのボールキープやMF相良竜之介の積極的な仕掛けなどで攻撃に厚みが増している。直近5試合で9ゴールと、シーズン終盤に入って攻撃力の向上が顕著だ。

さらに、残り7試合の対戦相手にも恵まれている。首位の水戸、2位の長崎、3位の千葉がそれぞれ直接対決を残している一方、仙台の残り対戦相手はいずれも下位クラブばかりだ。

この勢いを維持し順当に勝ち点を積み重ねていけば、自力でJ1自動昇格をつかむ可能性は十分にあるだろう。


V・ファーレン長崎 写真:Getty Images

1位:V・ファーレン長崎

  • 到達予想勝ち点:77
  • 残試合の予想戦績:6勝1分
  • 残試合の予想結果:◯千葉(A)、◯甲府(H)、△今治(H)、◯磐田(A)、◯愛媛(A)、◯水戸(H)、◯徳島(H)

2018シーズン以来、8年ぶりのJ1昇格を目指すV・ファーレン長崎を1位に予想する。チームを牽引するのは、リーグ得点ランキングトップの16ゴールをマークしているMFマテウス・ジェズスや、今シーズンヴィッセル神戸から完全移籍で加入し主将を務めるMF山口蛍だ。

シーズン序盤は一時10位に陥るなど低迷したが、6月に高木琢也監督の就任をキッカケにチームは一変。以降、チームは12試合で8勝4分けと無敗を維持し、驚異的なペースで勝ち点を積み上げてきた。

残り日程では、第32節に昇格を争う千葉、第37節に首位水戸との直接対決が待ち構えている。この大一番を制することができれば、悲願のJ2優勝と8年ぶりのJ1復帰が大きく近づくだろう。

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名前:Yusuke Sueyoshi
趣味:スポーツ観戦(野球、サッカー)、サウナ、ジム
好きなチーム:北海道コンサドーレ札幌、ジェフユナイテッド千葉、FCバルセロナ

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