Jリーグ 大宮アルディージャ

ジュビロ磐田とRB大宮アルディージャの一戦で異例の展開が話題に

RB大宮アルディージャ 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田は9月27日、ホームのヤマハスタジアムで行われたJ2リーグ第31節でRB大宮アルディージャと対戦し、3-4で逆転負けを喫した。

 この試合、前半10分に磐田MF上原力也のコーナーキックからDFヤン・ファンデンベルフがヘディングで先制すると、同14分には磐田MF倍井謙のクロスにFWグスタボ・シルバが合わせて2点目を奪取。序盤から主導権を握ったかに見えたが、前半終了間際に大宮FWカプリーニに得点を許すと、後半立ち上がりから立て続けに失点。大宮FWオリオラ・サンデーに2点を奪われ、さらに67分には再び大宮FWカプリーニにゴールを決められた。試合終了間際には磐田MF川崎一輝のスルーパスを磐田FWマテウス・ペイショットが押し込み1点差に迫ったものの、追いつくことはできなかった。

 この一戦が注目を集めたのは、全ゴールが外国籍選手によるものだった点にある。磐田ではファンデンベルフ(ベルギー)、シルバ(ブラジル)、ペイショット(ブラジル)がゴールを記録。一方、大宮ではカプリーニ(ブラジル)が2ゴール、サンデー(ナイジェリア)が2ゴールを挙げた。Jリーグの試合で日本人選手のゴールが一つも生まれなかったことは珍しかったのか、試合後にはこの“異例の得点構図”がネット上で大きな話題となった。

 ネット上では、得点者の名前が羅列され、どこの国のリーグだよという皮肉めいた投稿があり、海外クラブ同士のチャレンジマッチのようだ、助っ人外国人同士の対決だったといった声が寄せられている。磐田と大宮、双方の外国籍選手がチームの攻撃を支え合い、計7ゴールすべてを記録する展開はファンの間でも強い印象を残したようだ。

 磐田はこの敗戦でプレーオフ圏との勝点差が広がり、J1昇格争いにおいて厳しい状況に置かれることとなった。大宮は敵地で貴重な勝点3を手にし、昇格争いに向けて大きな弾みを得た形だ。得点経過やスコア以上に、試合全体を彩った外国籍選手たちの存在感が、今回のゲームを特異なものとして記録に残した。