
アルビレックス新潟は9月23日に行われた明治安田J1リーグ第31節で、J1残留争いのライバルである名古屋グランパスに0-0と引き分け。この試合でスタメン出場したDF舞行龍ジェームズのコメントに注目が集まっているほか、選手の家族に対する誹謗中傷が批判の対象になっている。
新潟はJ1最下位に沈むなか、名古屋戦で勝ち点3を掴めなかったものの、クリーンシートを達成。Jリーグ公式サイトによると、ジェームズは試合後にクリーンシート達成の要因についてこう語ったという。
「いつまで(現役で)できるか分からないので、チャンスが来たなら自分の最大限のパフォーマンスをして、チームを助けていけたらなと思っています。回復には睡眠が一番大事。子どもが3人いると、お父さんとしての生活と、サッカー選手としての生活をうまくやるのが難しいが、今回は奥さんだけでなく、子どもたちも全員協力してくれた。次男が、末っ子の娘が散らかしたものを片づけてくれたり、長男は早く寝てくれたり。そういったこともあって、失点ゼロに抑えられたと思います」
公式戦で好パフォーマンスを発揮できた理由に、日常生活における家族の協力があったことを挙げているジェームズ。コメント内容はSNSで拡散され、ファン・サポーター等からは同選手や家族に対する好意的なメッセージが多く寄せられている。
ただ一方で、Jリーグ界では直近数年間にわたり、選手のみならず選手の家族に対する誹謗中傷が深刻な問題となっている。2025シーズンも、横浜FCが6月26日に「所属選手のSNSアカウント宛のダイレクトメッセージ(DM)において、本人および家族近親者に対する誹謗中傷が確認」「内容は極めて悪質であり、クラブはこれを看過できない」などと声明を発表したほか、北海道コンサドーレ札幌も同様の誹謗中傷が確認されたことにより、「Jリーグをはじめとした関係各所と連携し、法的措置も含めた適切な対応も検討」としている。
選手が安心してプレーに打ち込める環境を整えるためにも、ピッチ外での家族への敬意と配慮は不可欠であり、誹謗中傷の根絶に向けてリーグ全体での取り組みが今こそ強く求められている。
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