
ヴィッセル神戸在籍歴のある元U20ブラジル代表FWリンコンが、再び所属クラブを変えた模様。神戸移籍時に3億円規模の移籍金で話題を呼んだアタッカーが、ブラジル国内クラブとの契約を解除している。
現在24歳のリンコンは、コンディション不良に悩まされる中、2025年1月にオーストリア1部SCラインドルフ・アルタッハからアスレチックへ期限付き移籍。元サンフレッチェ広島所属のMFエゼキエウとチームメイトになり、母国での再起が期待されたが、2025シーズンのブラジル2部リーグ戦でわずか6試合の出場。6月以降、全試合でベンチ外となるなど、厳しい立場に置かれていた。
アスレチックとの契約は2025年12月まで残っていたリンコンだが、ブラジルサッカー連盟のリリースによると、同選手は19日までにアスレチックを退団。アルタッハとの契約が2026年6月まで残っているため、一旦復帰するものとみられる。
リンコンはかつてブラジル1部CRフラメンゴで構想外となり、2021年1月に神戸へ完全移籍。日本での再起が期待されていたが、来日1年目から負傷離脱もあり出場機会を増やせず。2022年8月にブラジル1部クルゼイロへ期限付き移籍したものの、母国でも結果を残せず。わずか半年で神戸に復帰すると、2023シーズンもリーグ戦でわずか5試合の出場に終わった。
神戸は2024年3月1日に「契約解除によりリンコンが退団」と公式発表した後はしばらくフリーだったが、同年6月にアルタッハへ加入。しかし、7月19日開催の練習試合で筋肉系トラブルに見舞われると、オーストリア1部リーグで2試合の出場にとどまっていた。
神戸と年俸80万ドル(約8300万円)による3年契約を締結、総額300万ドル(当時約3億3000万円)という巨額な移籍金が報じられたリンコンだが、神戸で移籍金に見合うだけの結果を残せなかった後も苦しんでいるようだ。
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