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35億円超!浦和退団・原口元気に追い風!日本企業がベールスホット買収「三菱や…」

原口元気 写真:Getty Images

 元日本代表MF原口元気は先日、浦和レッズからFW鈴木武蔵(現横浜FC)の古巣であるベルギー2部KベールスホットVAへ移籍。そのベールスホットは、19日までに日本人投資家や日本企業による買収が完了した模様。現役引退が近い同選手の将来に好影響を与えそうだ。

 ベールスホットの経営権は2024/25シーズンまでサウジアラビアの『ユナイテッド・ワールド』が保有も、2025年3月の時点で2200万ユーロ(約35億8,000万円)の負債を計上。ホームスタジアムの保有権を有しておらず、自前のトレーニング施設もないという中、ベルギーメディア『Het Nieuwsblad』は2025年3月24日の時点で日本人投資家グループによる買収の可能性を報じていた。

 その買収交渉の進捗について、ベルギー『VI』は9月4日の時点で「日本企業は数ヶ月前の時点で、クラブ買収でユナイテッド・ワールドと基本合意に達している」と伝えた一方で、「まだひとつ解決すべき問題が残っている。元会長で少数株主のフランシス・ヴランケン氏との意見の相違により、交渉が長引いている」と不安材料も報道。

 しかし、『Het Nieuwsblad』は19日に「ベールスホットの買収は完了。株式譲渡に関する合意が成立」とリポート。日本資本による買収額が2,000万ユーロ(約35億円)以上にのぼる可能性を報じたほか、「スタジアムの譲渡条件について市と協議。買収を確定するための法的準備はすべて整っている」としている。

 また、買収企業については現時点で明らかになっていないものの、「浦和のスポンサーである三菱商事や葬儀会社、そしてスポーツエージェントの可能性がある」と伝えている。

 一方、原口はベールスホット加入にあたり、「選手としてのキャリアは終わりに差し掛かっていますし、現役引退も近い」とした上で、「このチームにとって重要な存在であり続けたいです。このクラブはエネルギーに満ち溢れています。将来、監督としてのキャリアを最大限に活かす上で、多くのことを学べるはずです」と引退後のキャリアも明かしている。日本資本の全面バックアップにより、キャリアの終盤を良い形で迎えられることは確かだ。