Jリーグ FC東京

FC東京マルセロ・ヒアンに移籍報道再び!本人言及「家族は…」東京V戦アシスト

マルセロ・ヒアン 写真:Getty Images

 サガン鳥栖からFC東京へ期限付き移籍中のブラジル人FWマルセロ・ヒアンには、依然として日本国外クラブへ移籍する可能性がある模様。本人が自身の去就や日本での生活に言及したほか、9月15日開催の明治安田J1リーグ第29節・東京ヴェルディ戦(東京ダービー)でFW長倉幹樹のゴールをアシストしたことにも触れている。

 ブラジル『ge』で16日に掲載されたインタビュー記事によると、本人は東京V戦で決勝ゴールをアシストしたことについて、「この結果にとても満足しています」と喜びをあらわにすると、「素晴らしい国である日本で、これからも活躍し続けたいと思っています。(日本での生活に)僕と家族はすでに慣れていますし、ここで暮らすことがとても幸せですね」と、日本での日々に充実感を覗かせている。

 ただ同メディアによると、ヒアンには依然としてブラジル1部サンパウロが関心を寄せているほか、新たにメキシコ1部ティグレスをはじめ複数クラブも熱視線を送っているという。

 日本から離れる可能性を訊かれたヒアンは、「他クラブからの関心は嬉しいですが、今はFC東京でのプレーに集中していますし、チームの目標達成を目指しています。年末には、僕と家族にとって何が最善かを判断します」と、2025シーズン終了後の残留を明言せず。ただ、日本の環境に満足していることから、2026年以降もJリーグでのプレーを続ける可能性は十分考えられる。

 ヒアンの去就を巡っては、以前にクロアチア1部ディナモ・ザグレブからの関心も報じられたほか、Jリーグの移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏が7月9日、UAE1部所属2クラブからのオファーをリポート。アル・ワフダが移籍金210万ユーロ(約3億5,500万円)、アル・ナスルSCが310万ユーロ(約5億2,400万円)を用意したが、鳥栖は要求額である500万ユーロ(約8億5,000万円)に達していないとして、これらのオファーを却下したとみられる。

 また、米メディア『ESPN』は8月29日に「サンパウロは 、ヒアンの獲得を断念」と報道。これによると、サンパウロはレンタル料ゼロという条件でオファーを提示していたという。

 さらにブラジル『ランセ』が9月10日、メキシコ1部クラブ・ウニベルシダ・ナシオナル(プーマス)へ移籍する可能性を報道。「プーマスは、鳥栖から提示された移籍金(の支払いに)前向きな姿勢を示しており、鳥栖との交渉をほぼ完了させている。ヒアンと鳥栖の契約期間は2026年12月までだ」と、移籍金500万ユーロで合意に達した可能性を伝えたほか、「今季終了まで期限付き移籍のFC東京とも交渉を進めている」としていたが、メキシコ国内の移籍期間最終日までにプーマスが同選手の獲得を公式発表することはなかった。