Jリーグ

残り10試合!J2リーグ昇格争いの最新展望【2025】

ジェフユナイテッド千葉 写真:Getty Images

中盤戦から終盤へと移行した2025明治安田J2リーグ。V・ファーレン長崎(昨季3位)やベガルタ仙台(昨季6位)といった昨季の上位勢が順当に上位争いを繰り広げるなか、J1からの降格組であるジュビロ磐田、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖はなかなか上位に食い込めず苦戦している。そこへ昨季15位と低迷した水戸ホーリーホックやJ3からの復帰初年度であるRB大宮アルディージャの躍進と、まったく先の読めない展開が続いている。

残り10試合であることを一つの目安としたとき、J1昇格プレーオフ圏である6位仙台と勝ち点10差以内にいる11位ヴァンフォーレ甲府までの中から昇格する3クラブが決まる可能性は高い。ここでは、そんなJ2の昇格争いについて展望する。


V・ファーレン長崎 写真:Getty Images

失速する首位と追走する2クラブ

残りの対戦カード

  • 水戸ホーリーホック(仙台、いわき、藤枝、愛媛、千葉、札幌、甲府、大宮、長崎、大分)
  • ジェフユナイテッド千葉(山口、愛媛、熊本、長崎、水戸、秋田、札幌、藤枝、大分、今治)
  • V・ファーレン長崎(大宮、富山、秋田、千葉、甲府、今治、磐田、愛媛、水戸、徳島)

今季のJ2も自動昇格圏争いや優勝争いは昨年に続き激しい展開を見せている。現在首位を走るのは、昨季まで4シーズン続けて二桁順位と低迷していた水戸ホーリーホック。それを勝ち点2差で昨季最終節でプレーオフ進出を逃したジェフユナイテッド千葉と、同じく最終節まで自動昇格圏入りの可能性を残していたV・ファーレン長崎が追っている。

互いにまだ直接対決も控えており、勝ち点差の小さいまま最終盤までもつれ込む可能性も高いが、敢えて現時点で差をつけるならば今後の対戦カードにおける今季の戦績や残る対戦相手の順位から千葉が優位と言えよう。

千葉は、残り10試合の対戦カードにおける今季の戦績が7勝2分1敗と大きく勝ち越しており、好調だったシーズン序盤戦で勝ち点を稼げている相手が残っている。また、ボトムハーフにいるクラブとの対戦も多く残っている。もちろん残留争いの状況次第で難しくなるゲームもあるだろうが、今季のチーム状況からすれば優位に試合を進められる相手が多いのは強みと言える。

一方で苦しむ可能性が見え隠れするのは、首位を走る水戸だ。千葉、長崎との直接対決を含め、本記事で取り上げるプレーオフ圏以上を狙う上位勢との対戦も多く残しており、まさに力を試される試合が最終盤まで続く。また、今季のJ2リーグにおいて上位に立ったクラブの多くが不調な時期もありながらここまできた展開を踏まえると、水戸にとっては今まさにそんな周期に来たと見ることもできる。そうなれば、現時点では僅差で首位に立ってはいるものの、埋没してしまう展開も大いに考えられるのではないだろうか。

Previous
ページ 1 / 2

名前:大島俊亮
趣味:サッカー観戦、ゲーム(スポーツ、シミュレーション、アクションなど)
好きなチーム:Jリーグ全般

サッカーを中心に、スポーツやエンタメなど複数ジャンルを扱うライターとして活動しております。Jリーグを中心に、日本のサッカーファンが楽しめる記事執筆を心がけていきますのでよろしくお願いします。

筆者記事一覧