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前田大然が批判される、フィニッシャーとしての本能が備わっていない

前田大然 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップのセルティックは今2025年夏、期待されていたストライカー補強を逃したままシーズンに臨むこととなり、前線の構成に不安を抱えている。オファーした選手が他クラブを選んだことで、既存戦力の再編成を余儀なくされた。こうした状況のなか、ブレンダン・ロジャーズ監督の下で誰が最前線を担うのかが大きな問題となっている。

 そんな中、スコットランドメディア『Celts Are Here』は、セルティックのOBであるピーター・グラント氏(2002年引退)が、スコットランド・グラスゴーを拠点とするラジオ局『Go Radio』が放送しているスポーツ番組「Go Radio Football Show」でセルティックに所属する日本代表FW前田大然がクラブの主力ストライカーとして適任かどうかに疑問を呈したと伝えている。

 同氏は、前田が生粋のフィニッシャーとしての本能を備えていないとし、決定機での精度や動きに課題があると指摘した。昨2024/25シーズンの全大会通算33ゴールという数字は評価に値するとしながらも、「前田は生粋のストライカーではない。動き。相手の背後でのプレー。どこへ走るか。そうした細かな動き。彼はそれを自然にこなしているとは思えない」。

 その一方で同氏は、前田の運動量や献身性はチームにとって計り知れない価値を持つとも認めている。

 また、グラント氏は今夏セルティックへJ1の川崎フロンターレから新加入したFW山田新について、真のストライカーらしい動きを自然にこなす数少ない存在だと述べた。ただし、現時点での出場時間が限られているため、実力を判断するには時期尚早だとも付け加えた。

 セルティックにとって、信頼できるストライカーの不在は国内外の舞台で大きな影響を及ぼしており、この問題は今後も注視されることになりそうだ。