Jリーグ 東京ヴェルディ

東京V城福浩監督が過密日程に苦言!清水幹部と真逆の持論「当たり前じゃない」

城福浩監督 写真:Getty Images

 東京ヴェルディは8月13日に行われた天皇杯4回戦で、名古屋グランパスと対戦。先日、東京Vから名古屋へ完全移籍したFW木村勇大のパフォーマンスに注目が集まったが、その一方で東京V率いる城福浩監督の試合前コメントも話題に。過密日程スケジュールに対して苦言を呈したが、この過密日程に対する捉え方が清水エスパルスの反町康治GM(ゼネラルマネージャー)と大きく異なっている。

 東京Vは9日に行われた明治安田J1リーグの横浜F・マリノス戦で1-0と勝利を収めたが、中3日で臨んだ名古屋戦では1-2と敗北。16日開催のJ1リーグ戦では京都サンガと対戦するが、8日間で3試合という過密日程が選手のコンディションに影響を与える可能性は十分考えられるところだ。

 連日厳しい暑さに見舞われる中での過密日程を、城福監督は前向きに捉えていない模様。報道によると、指揮官は名古屋戦前に「こういう不具合はクラブとしてなるべく少なくしたかった」と切り出すと、「当たり前のように3連戦がある。向こう(京都)は1週間休んでるっていうのは当たり前じゃない」と、条件面の違いを強調。「我々は与えられた環境で戦いますけど、クラブとしてはこれを当たり前と捉えちゃいけない」と語気を強めたという。

 一方で反町GMは今後日本人選手が世界トップレベルと対等に渡り歩くためにも、Jリーグクラブが過密日程を消化することを当たり前だと考えている模様。テレビ静岡の公式YouTubeチャンネルで7月15日に公開された『サカろう』で以下のように持論を述べている。

 「Jリーグでも(試合が)週中に入ってくると連戦だって言葉を使うが、ヨーロッパではもう週中にほとんど試合が入っていることが多い。日本もそういうのが当たり前という感覚でないといけない。中2日だと、インタビューされた監督さんが『この連戦でJリーグはどう考えているんだ?』というインタビュー記事が出るじゃないですか。でも、海外はそんなの当たり前。そんなこと言う監督はひとりもいない」

 「ヨーロッパは年間60試合くらいやっている。日本はミニマムで38試合。プラスアルファでルヴァンカップと天皇杯。それでもだいたい50試合。それで苦労しているとか、疲弊しているとかと言うのはおかしい」

 Jクラブ指揮官の間で、度々キーワードとして挙がってくる過密日程。サンフレッチェ広島が2024年9月、正守護神のGK大迫敬介を日本代表招集により欠く中、YBCルヴァンカップ準々決勝第2戦(対名古屋グランパス)、天皇杯準々決勝(対ガンバ大阪)、J1リーグ第30節(対鹿島アントラーズ)に中2,3日で臨み、ルヴァンカップと天皇杯で敗退という結果に終わったことが記憶に新しいが、この時はミヒャエル・スキッベ監督が「日本サッカー協会、Jリーグにうまく日程を組んでもらえなかった」などと不満を漏らしていた。