
補強ポイント2:1トップ
エースFWアンデルソン・ロペスを据える最前線も今季は決して盤石とはいえない。ロペスは2023シーズンにヴィッセル神戸のFW大迫勇也と並び22ゴール、そして昨季は単独で24ゴールを挙げていずれも得点王を獲得しており、国内で最も得点を期待できるストライカーとしての地位を確立していた。しかし、今季は開幕戦でPKを沈め幸先良くゴールを挙げたものの、以降は無得点が続いておりチームを不調から救えずにいる。
ロペスのほか今季最前線を任されている選手としては、FW植中朝日がここまで3ゴールをマークし次期エースとして十分に評価できる活躍を見せている。それでも、ファンやサポーターが比較対象とするのはあくまでも直近2シーズンのロペス。となれば、数字の上でももう一伸び欲しいと言うのが正直なところだ。
前線で起点となる役割でもロペスの働きは大きく、自慢の攻撃陣の不振によりチームの得点数も伸び悩み現状18得点は横浜FMとして寂しい数字だ。テコ入れを図るには、新戦力を入れてポジション争いなど最前線を今一度活性化させることが望ましい。

補強ポイント3:サイドバック
センターバックと同様サイドバックも選手層で見るとやや不安のある陣容となっている。昨季との比較では、DF小池龍太やDF加藤聖、DF小池裕太が冬に他クラブへ移籍。新戦力としてDFサンディ・ウォルシュとDF鈴木冬一を獲得していたが、シーズン序盤戦でサイドバック起用されていたFW宮市亮が怪我で離脱し、さらにセンターバックでもキニョーネスと諏訪間の負傷の影響で直近のゲームでは右サイドバックの主力であるDF松原健が中央で起用されており、一気に補強が必要なポジションとなってきた。
もちろん、離脱中の選手が戻って来れば安定するポジションでもあるが、最下位に沈むチームの現状も考慮すれば白星を取りこぼす余裕はなく、早急に手を打つ必要がある。ただし、センターバックに怪我人が多く出ていることも踏まえれば、サイドバック専任というよりは中央も兼務できる選手が好ましいだろう。
センターに影響される形でサイドも手薄となっている横浜FM。後半戦で巻き返しを図り、早々に残留争いから抜け出すためにも、また、直近2連勝の勢いをさらに加速させるためにも、不安要素を取り除くべくサイドバックの補強も急務と言えよう。
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